パラドキシカル・リーダーシップ産学共同講座 設立記念シンポジウム 「これからの時代に求められる『パラドキシカル・リーダーシップ』とは」

　昨今の、「持続可能な社会に対する要求の高まり」「VUCAとも称される変化の激しい事業環境」「組織と個人の関係性の変化（囲い込みから相互選択へ）」といった社会情勢の変化は、多くの矛盾する要素を内包する課題、言い換えると「パラドキシカルな課題」を経営リーダーに突きつけています。

　「短期的な経済的利益と、長期的な環境への配慮を、いかに両方実現するか」、「既存事業を維持・発展させながら、いかに新規事業に積極的にチャレンジするか」、「組織の戦略実行能力を高めながら、いかに個人の自律的キャリア形成も実現するか」、こうした課題に対して、従来の経営論やリーダーシップ論では、「二者択一」、つまり「or」の姿勢で臨むことが重要視されていました。それに対し、「二者択一」（or）ではなく、パラドキシカルな要素をいかに共存させ、「両立」（both/and）させていくかという問いを持って課題と向き合っていくリーダーのあり方をパラドキシカル・リーダーシップと呼び、経営学においてもさまざまな研究が始まっています。

　そんな、これからの社会に求められる経営のあり方を明らかにし、その経営を担うリーダーを育成することを目的に設立されたのが、「パラドキシカル・リーダーシップ産学共同講座」です。

　本共同講座の設立を記念し、シンポジウムを開催します。これからの時代に求められる新たなリーダー像を探究していきたいと考えています。ぜひご参加ください。