今回の学術情報メディアセンターセミナーでは、Sean DeMonner 米国ミシガン大学ITサービスのエグゼクティブディレクタを臨時にお招きし、講演いただきます。学内外を問わず多数の方の参加をお待ちしています。
基本情報
- 吉田キャンパス
吉田南構内マップ[93]
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_ys.html
- 在学生の方
- 企業・研究者の方
イベント内容
開催趣旨
高等教育機関における学びや教えを支援するシステムは、教員のためのコース管理システム・学習管理システム(CMS/LMS)、学生のためのeポートフォリオシステム、大学のための教務情報システムが利用されるようになってきていますが、これまでの学びや教えの方法論を変えない範囲内での利用に留まっており、各システムに蓄積されつつある様々なデータを解析・活用するラーニングアナリティクスをベースに、大学教育における効果的な利用法につなげていくことができる次世代デジタル学習環境の議論が行われています。
しかしながら、教育は文化に依存する部分が多いため、日本には日本の文化にあった次世代デジタル学習環境が必要であり、具体的な議論と実装が求められています。しかも、我が国の高等教育機関は、極めて限られた予算の中で新しい情報環境の構築・運用を行わざるを得ないため、より戦略的な方法論が求められています。
そこで本セミナーでは、米国ミシガン大学ITサービスのエグゼクティブディレクタである Sean DeMonner 氏を招聘し、ミシガン大学における戦略的なデジタル学習エコシステムの形成に関する方法論をご紹介いただきます。
(本セミナーは、科学研究費挑戦的萌芽研究「次世代デジタル学習支援環境に関する国際比較研究とその評価(課題番号: 16K12556)」の支援により実施されています。)
プログラム
開催趣旨
16時30分~16時40分
「次世代デジタル学習環境の整備に向けたマスタプラン2025 の策定に向けて」
梶田将司(情報環境機構 /学術情報メディアセンター教授)
招待講演(使用言語:英語、同時通訳なし)
16時40分~18時00分
講演者
Sean DeMonner (Information Systems Executive, Information and Technology Services, University of Michigan)
講演題目
「Supporting Personalized and Engaged Learning at Enterprise Scale(大学規模でのパーソナライズド・ラーニング及びエンゲージド・ラーニングの支援)」
講演概要
ミシガン大学では、医療、交通、学習分析および社会科学での研究を加速するため、「ミシガンデータサイエンスイニシアティブ」を立ち上げ、分野ごとの研究投資と情報環境整備の双方を組み合わせて行っています。
このような研究者マインドでのリーダシップとデータ科学のための情報環境整備との間を全学レベルですりあわせることにより、ミシガン大学はラーニングアナリティクス分野の最前線に踊り出ています。
教員主導のイノベーションへの関心を高め、それらをうまく調整するとともに、大学が参加するコンソーシアムへの長期の戦略的な参画をテコにすることで、ミシガン大学はエビデンスベースの教育学および技術的な互換性に関するオープンスタンダードを盛り込んだ最先端のデジタル学習エコシステムを形成しています。
本講演では、ミシガン大学ITサービス教育学習グループのエグゼクティブディレクタである Sean DeMonner 氏が、以下の観点からミシガン大学の全学的な戦略の概要を述べます。
- アカデミックテクノロジイノベーションの伝搬
- オープンな技術標準への長期的サポート
- コンソーシアムとの連携(Unizin, BTAA, IMS, Apereo)
- データによる十分な説明に基づいた教えと学びを支援するための技術基盤
備考
共催
高等教育研究開発推進センター学際融合教育研究センターアカデミックデータ・イノベーションユニット
※ お身体の不自由な方はエレベーターをご利用いただけますので、事務室にお申し付けください。
Tel: 075-753-9015
E-mail: kajita*media.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)