東京大学総合研究博物館との共催事業「「驚異の部屋」 -京都大学ヴァージョン」東京展を開催中(2013年11月1日~2014年5月25日)

東京大学総合研究博物館との共催事業「「驚異の部屋」 -京都大学ヴァージョン」東京展を開催中(2013年11月1日~2014年5月25日)

 京都大学総合博物館は、東京大学総合研究博物館との共催事業として「「驚異の部屋」 -京都大学ヴァージョン」東京展を、東京丸の内にある「インターメディアテク(IMT)」で開催しています。

 本展示企画は、研究大学における学術標本や大学博物館に関する国内外のシンポジウムなどを通して、両館が大学を超えて深めていた学術交流の中で生まれたもので、旧制第三高等学校由来の自然史資料を中心に一般公開としては初めてのものを含む、約50点の学術標本を展示しています。

 本展開催に先立って、10月31日に内覧会とレセプションを開催しました。開会の挨拶では、大野照文 総合博物館長が、学術標本は標本の生態系とも言うべきさまざまな活動の綾なす中で残されてきたものであり、インターメディアテクでの展示が開く新しい可能性の背後にあるコンテクストを京の花街のしたたかな営みにたとえ、標本資料の基盤である学術活動の重要性を述べました。続いて吉川弘之 東京大学元総長・科学技術振興機構・研究開発戦略センター長が両館協働による展示開催への祝辞と、大学博物館が果たす学術貢献への期待を述べました。閉会の挨拶では、西野嘉章 東京大学総合研究博物館長・インターメディアテク館長が、本展が官制大学である東京大学と京都大学のかつて例のないコラボレーションであるということに加えて、剥製などの学術標本を通して、変わりゆく自然環境の中にかつてあった生物と人間の関係を捉えなおすことの社会的・文化的意義を述べました。

 会場には、東京で活躍する本学卒業生や、昨春解散となった三高同窓会で活動していた三高卒業生も来場し、展示されているものを媒介としながら活発な交歓を行いました。


左から、西野館長、吉川元総長、大野館長

内覧会・レセプションの様子

マンボウ標本の展示

会場の様子

(参考)展示情報

  • 日時: 2013年11月1日(金曜日)~2014年5月25日(日曜日)
  • 会場: インターメディアテク(JPタワー2階・3階 東京駅丸の内南口すぐ)
    http://www.intermediatheque.jp/
  • 開館時間: 11時00分~18時00分(木曜日・金曜日は20時00分まで)
  • 休館日: 月曜日(月曜が祝日の場合翌日休館)、年末年始、そのほか館が定める日
  • 入館料: 無料

※ 「インターメディアテク」は、東京大学総合研究博物館と日本郵便が協働運営している公共施設で、東京大学所蔵のさまざまな学術文化財を、訪れる多くの来館者に展覧しています。