稲葉カヨ副学長が第16回ロレアル-ユネスコ女性科学賞の授賞式に出席しました。(2014年3月19日)

稲葉カヨ副学長が第16回ロレアル-ユネスコ女性科学賞の授賞式に出席しました。(2014年3月19日)


稲葉副学長

 稲葉カヨ 副学長・生命科学研究科教授がロレアル-ユネスコ女性科学賞の授賞式に出席しました。

 ロレアル-ユネスコ女性科学賞はフランスの化粧品会社ロレアル社と国際連合教育科学文化機関(UNESCO)が女性科学者の地位向上を目指して1999年に創設した賞で、科学分野(物質科学と生命科学)の発展に大きく寄与した女性研究者の功績をたたえ、毎年世界5大陸から各1名を選出しています。

 稲葉副学長は、これまで生体防御応答を誘導・制御する白血球の一種である「樹状細胞」の機能についての研究を行ってきていて、「免疫応答の司令塔」としての役割を明らかにしたことに加えて試験管内での樹状細胞の増殖分化誘導系を確立することにより、抗がん治療を含めた細胞療法の有用性を示唆してきました。今回の受賞は、これらの一連の業績が高く評価されたもので、生命科学分野では2人目、日本人研究者としては5人目の受賞者です。

 授賞式は19時30分からソルボンヌ大学で執り行われました。それぞれの受賞者が受賞に対する喜びと今後の抱負について短いスピーチを行った後、Jean-Paul Agon ロレアル社CEO・ロレアル財団理事長とAnne Cohade 同副理事長から賞状とトロフィーが贈られました。式典には700名程が参加し、華やかかつ盛大に執り行われました。また、引き続きのレセプションにも多数の関係者が出席し、和やかな会話が繰り広げられました。

 授賞行事は16日の夕方から4日間の日程で行われました。18日の午前にはフランス科学アカデミーにおいて受賞者の研究発表が行われたほか、メディア・インタビューや記者会見では日本を始め欧州・南米などのTVやラジオ局と新聞・雑誌等から取材を受けました。


トロフィーを受け取る稲葉副学長