「愛すべき森の隣人たち-アフリカ大型類人猿との共存への挑戦 講演会&写真展」を東京オフィスで開催しました。(2013年11月6日)
古市剛史 霊長類研究所教授は「愛すべき森の隣人たち-大型類人猿との共存への挑戦」と題した公開講座を東京オフィスで開催しました。
京都大学には実験室での研究だけでなく、研究対象となる土地に自ら足を運び、現地で調査研究を行う「フィールドワーク」の伝統があります。そのひとつが霊長類研究です。大型類人猿であるチンパンジーやボノボの生態をアフリカに渡って直接観察する研究者は、彼らを育む自然環境についての問題をいやおうなしに考えさせられます。今回、研究者からの目線と自然環境保護活動者の目線を合わせて、チンパンジーやボノボの保護、そして彼らの命を育む環境の保護について、参加者と一緒に考えたいという想いから、この講演会を企画しました。
講演会では、古市剛史 霊長類研究所教授が「大型類人猿を脅かす3つのリスクとの戦い」 を、山極寿一 理学研究科教授が「ゴリラの森で学んだこと」を、松沢哲郎 霊長類研究所教授が「「緑の回廊」:野生チンパンジーの森をつなぐ」を、岡安直比 WWFジャパン・チーフコーディネーターが「中部アフリカの生物多様性保全」の講演を行ないました。
本講演会では4名の講師からの興味深い話だけではなく、アフリカ現地で撮影した写真をパネルにし、「写真展」を同時に開催するというユニークな形式で行いました。
平日午後5時00分から午後8時00分までという時間帯にもかかわらず、約80名の参加があり、会場はほぼ満員となりました。
参加者と講師の方々との距離が大変近い会となり、写真説明の時間帯や総合討論において議論も活発に行われました。
![]() 講演に聞き入る参加者 | ![]() 参加者からの質問に答える古市教授 |