花山天文台特別公開ウィークと喜多郎野外コンサートを開催しました。(2013年9月16日~20日・22日)

花山天文台特別公開ウィークと喜多郎野外コンサートを開催しました。(2013年9月16日~20日・22日)


挨拶する柴田附属天文台長と花山天文台本館ドーム

 理学研究科附属花山天文台が、2013年の1月に京都市より「京都市民が残したいと思う京都を彩る建物や庭園」に選ばれたことを記念し、9月16日より20日まで花山天文台をオープンし(特別公開ウィーク)、22日にはそのフィナーレとして、音楽家の喜多郎氏を招いて野外コンサートを開催しました。いずれも花山天文台の84年の長い歴史の中で初めての出来事です。

 初日の9月16日は、台風18号の影響で残念ながら中止になりましたが、その後の一週間は秋晴れが続き、絶好の見学・天体観望日和となりました。

 17日~20日の午前中には、京都市教育委員会の協力により、京都市内の小学校9校、生徒総数600人が花山天文台に見学に訪れ、太陽ライブ観望など楽しみました。このとき、京都市立堀川高校の生徒の皆さんが、小学生の引率ボランティアとして活動してくれました。

 17日~20日の午後から夜には、200人程の市民の方が来場し、施設見学と、伊藤和行 文学研究科教授、前田啓一 理学研究科准教授、松尾太郎 同特定准教授および栗田光樹夫 同准教授によるミニ講演、4D宇宙シアター、45cm屈折望遠鏡による月観望などの企画を楽しみました。また、京都の芸術系大学との連携で、宇宙映像などをヒントにした芸術作品の展示企画「ギャラリーウィーク」も天文台を展示会場として開催されました。

 最終日の22日の野外コンサートでは、約300人の参加者が、中秋の明月を見ながら喜多郎ご夫妻の素晴らしい演奏を楽しみました。コンサートのはじめに、柴田一成 理学研究科附属天文台長が開催の経緯を説明するとともに、花山天文台の将来構想(宇宙科学館および野外音楽堂構想)を紹介し、門川大作 京都市長が祝辞を述べました。コンサートの最後に、喜多郎氏がたて笛を吹き始めたときに月を覆っていたうす雲が、喜多郎氏の素晴らしい笛の音とともに次第に晴れ上がっていく様子は、まさに感動的なシーンでした。


喜多郎氏と柴田附属天文台長

祝辞を述べる門川市長

喜多郎氏による演奏

花山天文台本館ドーム