WPI4拠点とフランスCNRS、材料科学・ナノマテリアルワークショップをiCeMSで開催しました。(2013年6月6日~9日)

WPI4拠点とフランスCNRS、材料科学・ナノマテリアルワークショップをiCeMSで開催しました。(2013年6月6日~9日)

 物質-細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス)など世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)4拠点はフランス国立科学研究センター(CNRS)と協力し、第1回WPI材料科学ワークショップ・第10回日仏ナノマテリアルワークショップをiCeMS本館で開催しました。

 本学での開催は初となった日仏ナノマテリアルワークショップは、両国の研究者が友好関係を築く場と学際共同研究の機会の提供を目的としています。2000年にCNRSと物質・材料研究機構(NIMS)が共催して以来、18ヶ月毎にフランスと日本で行われてきました。今回は約70名が参加し、うちフランスから18名、日本から15名が材料科学の各専門分野について発表しました。

 北川進 iCeMS拠点長・工学研究科教授は開会挨拶で「この会合は、あらゆる材料科学領域の研究者が交流できる、絶好の機会。それぞれの強みやアイディアを持ち寄り、新たな科学の開拓につなげていければ」とし、ワークショップへの期待を示しました。

 岸輝雄 NIMS名誉顧問とJean Etourneau CNRS・ボルドー大学教授は、日仏ワークショップが実現した経緯を紹介しました。また、岸名誉顧問は日本が直面するエネルギー問題や重要な原材料の輸入依存などの課題と絡めて、ワークショップの意義を説明しました。黒木登志夫WPIプロフグラムディレクターはフランス語で開会挨拶を始め、WPI拠点が満たすべき要件である「世界最高レベルの研究水準」「融合領域の創出」「国際的な研究環境の実現」「研究組織の改革」について改めて強調し、2006年以降アジアで増えてきた他国の研究拠点形成プログラムについても触れた上で、WPIの着実な進捗状況を示しました。

 最終日には、フランス人研究者のためのiCeMS施設見学が行われました。次回ワークショップの開催予定地はフランス・レンヌで、日時などの詳細は後日発表される予定です。

 


上段左から北川拠点長、岸名誉顧問、Etourneau教授、黒木プログラムディレクター
下段左からJean-Pierre Aime CNRSリサーチディレクター、小谷元子 東北大学原子分子材料科学高等研究機構長、板東義雄 NIMS国際ナノアーキテクトニクス研究拠点最高運営責任者、船木和夫 九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所支援部門長、北川宏教授

開会挨拶をするEtourneau教授

黒木プログラムディレクターのフランス語による開会挨拶を聴く参加者

ワークショップ初日参加者(iCeMS本館2階セミナールーム)

ワークショップ2日目参加者

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