平成24年度京都大学フィールド科学教育研究センター公開講座「今、森から考える-森を伐る-」を開催しました。(2012年7月27~29日)

平成24年度京都大学フィールド科学教育研究センター公開講座「今、森から考える-森を伐る-」を開催しました。(2012年7月27~29日)


樹木識別入門実習

 京都大学フィールド科学教育研究センター(フィールド研)は、芦生研究林(京都府南丹市)において、第22回公開講座「今、森から考える −森を伐る−」を全日本空輸株式会社(ANA)とNPO法人エコロジー・カフェの協賛により開催しました。今年度は、木材資源をテーマとし、一般参加者32名と高校生グループ参加者5名が受講しました。

 講座初日は、芦生研究林の講義室で、フィールド研教員4名による講義と技術職員による樹木識別入門実習を行いました。

 2日目の午前は、教員・技術職員の引率のもと、4班に分かれて研究林の上谷を杉尾峠から由良川本流にそって下るコースで、樹木の観察・同定と森林生態系の観察実習を行いました。長治谷で昼食をとった後は、健脚(三国峠)コース、木を測るコース、ぶらつき(長治谷)コースの三つに分かれました。どのコースも、下谷の大カツラを見学し、その後フィールド研がプロジェクトとして実施している人工林の間伐施業地(宮の森実験区)を訪れました。

 3日目は、近代産業遺産に指定されている軌道沿いに「廃村灰野」まで歩く野外実習を実施しました。昼食時には、芦生地域で捕獲された鹿の肉を使ったカレーが提供されました。

 天候に恵まれ、とても暑い中でしたが、無事講座を終えることができました。受講生たちは、森林のあり方について、講義だけでなく実際のフィールドにおいて、学び考えることができました。


天然林の観察実習

関連リンク

公開講座の詳細な内容は、以下のホームページをご覧ください。