理学研究科附属地球熱学研究施設 火山研究センター本館の登録有形文化財の登録について(2011年12月9日)

理学研究科附属地球熱学研究施設 火山研究センター本館の登録有形文化財の登録について(2011年12月9日)

 国の文化審議会は文部科学大臣に、理学研究科附属地球熱学研究施設火山研究センター本館を国の登録有形文化財(建造物)に登録することを答申しました。

 同センターは、熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽にあり、阿蘇外輪山の中の西端に近いなだらかな丘陵に立地しています。野外観測や室内実験など実証的な研究手法を中心に、火山活動など地球の熱的活動に関する総合的な地球科学研究を推進するための研究や教育を行っています。

 同センター本館は、1929(昭和4)年、旧京都帝国大学阿蘇火山研究所として建築されました。中央部は6階建ての塔状とする外観構成で、外壁の傾斜の付いた壁面、3層のバルコニー、内部はハンチのついた梁、三角錐や円盤状の階段の装飾、径の太い円柱、幾何学的な意匠の暖炉等、外部や内部の意匠等に昭和初期の建築設計の潮流がよく示されています。

 また、同センターは、周辺地域のランドマークともなっており、熊本県阿蘇郡南阿蘇村では初めての登録有形文化財となりました。


火山研究センター本館