楽友会館にて、女性研究者支援センター主催(男女共同参画推進室、キャリアサポートセンター、女性研究者養成システム改革推進委員会共催)シンポジウム「シリーズ 私の仕事とキャリアデザイン3-独法研究機関で働くということ-」を開催しました。独立行政法人・研究機関における研究活動の現状と展望、職場における男女共同参画の進展について、3名の女性研究者が講演・ディスカッションを行いました。
山末英嗣 女性研究者支援センター広報事業実施WG主査による司会進行のもと、はじめに、稲葉カヨ 女性研究者支援センター長より、開会の挨拶を行いました。
続いて、大出真知子 物質・材料研究機構 先端的共通技術部門 理論計算科学ユニット 組織形成モデリンググループ 主任研究員による「私が感じた独法研究員の自由と制約-キャリアデザインとライフデザイン両方に対して-」、早渕百合子 国立環境研究所 地球環境研究センター 温室効果ガスインベントリオフィス 特別研究員による「個人研究の枠を越えて-京都議定書達成の可否を決める日本国の温室効果ガス排出・吸収量を算定するにあたって-」、田和圭子 産業技術総合研究所 関西センター 健康工学研究部門 バイオインターフェース研究グループ 主任研究員による「組織のミッション達成と自分の専門技術の展開-プラズモニックチップのバイオへのアプローチ-」と、3名の女性研究者の講演がありました。
その後、会場からの質問に答える形で、各講演者からコメントがありました。各機関に課せられたミッションと自分の研究の方向性を合わせるための工夫や、機関によってポスドク研究員の位置づけが異なっていること、また、特に近年においては、任期付き研究者の処遇が様々であることがわかりました。研究者の道を選ぶことに迷いはなかったのかという質問には、講演者自身の経験を飾らずお話いただき、参加者は大変参考になった様子でした。
最後に伊藤公雄 女性研究者支援推進室長から、まとめのコメントと挨拶があり、盛況のうちに閉会しました。
![]() 参加者の様子 | ![]() 講演者の様子 |