ポスター発表 会場風景
化学研究所は、宇治おうばくプラザにおいて、第110回研究発表会を開催しました。
午前の部では、中村泰之 助教により「有機テルル化合物を用いたリビングラジカル重合:光重合反応と末端構造の制御」、中島裕美子 助教により「ビス(ホスファエテニル)ピリジン配位子を有する3d金属錯体の合成と性質」、市川能也 特定助教により「遷移金属酸化物薄膜の構造と物性の低温酸化還元反応による変化」、財部将孝 研究員により「ネットワーク情報に基づく薬物相互作用の特徴解析」に関する研究発表が行われました。
午後の部では、京大化研奨励賞・京大化研学生研究賞の授与式ならびに、水畑吉行 助教により「1,2-ジアルキニルジシレン:(E)-エンジインのケイ素類縁体」、橋本徹 大学院生(博士課程3回生)により「鉄触媒を用いた鈴木-宮浦カップリング反応の開発」、中村秀司 大学院生(博士課程3回生)により「量子コヒーレントな伝導体における「ゆらぎの定理」の検証」の受賞講演を行った後、きはだホールホワイエにて63件のポスター発表を開催しました。その後、清家弘史 研究員による「Nickel-Catalyzed Alkenylative Cross-Coupling Reaction of Alkyl Sulfides」、今西未来 助教による「生命現象の制御を目指した人工転写因子の創製」、辻井敬亘 教授による「リビングラジカル重合による材料設計:構造制御による機能発現」と題した研究発表があり、いずれのセッションにおいても活発な質疑・討論が行われました。
本研究発表会は、一般、専門機関、所内から100名を越える参加者を得て、最先端の興味深い研究成果に関するわかりやすい発表があり、活気ある発表会となりました。終了後は、おうばくプラザハイブリッドスペースにて、教職員・大学院生等約200名が参加する研究発表会懇親会を盛大に行いました。
![]() 講演会 風景 | ![]() 受賞者と時任宣博 所長: 左から中村氏、水畑助教、時任所長、橋本氏 |
関連リンク
- 化学研究所ホームページ
http://www.kuicr.kyoto-u.ac.jp/index_J.html