世界銀行日本代表理事の式部透氏が、経営管理大学院における国際インターンシップ支援セミナーでの講演のために来学された機会に、総長を訪問されました。
式部氏より、世界銀行における日本人の採用実績や採用条件、国際機関へのキャリアパスの条件について説明が行われました。また、総長から、最近の本学における日本人学生の海外志向の乏しさについて報告があり、続いて本学の国際化戦略の一つとしてリーディング大学院構想について説明がありました。
引き続き、日本人の国際性や国際活動の活性化のための方策について意見交換が行われました。最後に総長は、学生に対してできるだけ早い段階で、国際的活動の魅力について伝えることが重要であることを話しました。あわせて、世界銀行による講演に対して感謝の意を表し、できるだけ全学の学生がこのような講義を聴講できるような機会を設けることが必要であると述べ、懇談が終了しました。
その後、経営管理大学院において、国際インターシップ支援セミナーシリーズの一貫として、世界銀行グループの動向と日本の立場についての講演があり、経営管理大学院の多くの学生が参加しました。式部氏の経歴について簡単な紹介の後、式部氏より、世銀のグループの構成、歴史と、世界の経済、開発・復興に対する貢献、その中で日本が果たしてきた役割、さらに世銀の財務状況や資金の流れといった経営上の話題についての説明をされました。続いて、近年の世界的な金融危機の影響と対応や、現在進行中の制度改革の内容といったホットなトピックについても触れていただき、最後に、学生に向けたインターンシップ、採用、奨学金の制度などの説明をされました。
また、質疑応答の時間には、講演の中で触れられた制度改革によって今後見込まれる変化や、具体的な業務の内容等、様々な質問が寄せられ、活発な議論が行われました。最後に式部氏は、世界(ワシントンDC)から日本を眺めて、最近の日本は、若者も含め総じて内向きになっているという感想を述べられ、世銀を含めて国際的な場での活躍を目指す若者が増えるよう、学生に向けたメッセージが送られました。
![]() 総長訪問の様子 | ![]() セミナーの様子 |