山中伸弥 iPS細胞研究所長が京都賞を受賞(2010年6月18日)

山中伸弥 iPS細胞研究所長が京都賞を受賞(2010年6月18日)

 山中伸弥 iPS細胞研究所長が京都賞を授与されることになりました。

 同賞は、財団法人稲盛財団が褒賞する「科学や文明の発展、また人類の精神的深化・高揚に著しく貢献した方々の功績を讃える国際賞」で、先端技術部門、基礎科学部門、思想・芸術部門の各部門に1賞、計3賞が贈られるものです。今回で26回目となります。

 山中所長の受賞部門は「先端技術部門」であり、対象となった業績は「人工多能性幹細胞(iPS細胞)を誘導する技術の開発」 です。「皮膚線維芽細胞にわずか4種類の転写因子遺伝子を導入することによって胚性幹細胞(ES細胞)と同様な多分化能をもつ人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作りだすことに成功した。この技術は再生医療の可能性に道を開くのみならず、医学全般の飛躍的発展に大きく貢献することが期待される」と評価されました。

 なお、授賞式は、2010年11月10日に国立京都国際会館で行われる予定です。