特別講演
防災研究所は、平成21年度京都大学防災研究所研究発表講演会を2月23~24日、宇治キャンパスの宇治おうばくプラザで開催しました。
23日は、岡田憲夫 防災研究所長の挨拶に続き、今年度定年退職される2名の教授、関口秀雄 教授による「漂砂流砂系における地形変化災害-とくに海岸侵食研究の展望」、川崎一朗 教授による「地震波動論の歴史と地震防災」と題する特別講演を行いました。次に、2009年に起こった災害4件の災害調査報告があり、藤田正治 教授が「2009年台湾における台風Morakotによる水・土砂災害」、福岡浩 准教授が「平成21年7月中国・九州北部豪雨による防府市土砂災害」、鈴木進吾 助教が「2009年サモア諸島地震津波災害の被害と対応」、MORI, James Jiro 教授が「2009年イタリア・ラクイラ地震(M6.3)-中規模地震の被害と対応について」と題して災害の実情を報告しました。
24日のゲスト講演では、京都産業大学 藤井秀昭 准教授が「グリーン資本主義-グローバル「危機」克服の条件」と題して講演し、一般市民、自治体職員、民間企業、学内研究者等150名を超える参加者が熱心に聴講しました。
23日、24日の両日に行われた研究発表の一般講演は、総合防災、地震・火山、地盤、大気・水、グローバルCOEのテーマ別に、5会場に分かれ、最新の研究内容が紹介されました。ポスターセッションでは、52件の発表があり、活発な意見交換が行われました。
また、本年度より、若手研究者の積極的な参加と発表を促し、若手研究者の研究を奨励するとともに研究発表講演会のいっそうの活性化を図ることを目的として、新たに「防災研究所研究発表講演会奨励賞」を設け、発表内容が優れていた7名の研究者・大学院生に岡田所長が表彰状と副賞を授与しました。
![]() ポスターセッションの発表 | ![]() 奨励賞の授賞式 |