教育学研究科附属臨床教育実践研究センター公開講座 「拒食症と現代のライフスタイル」を開催しました。(2009年11月3日)
臨床教育実践研究センターでは、深刻化する教育問題への取り組みの一環として、現代人の心の理解に主眼をおいた公開講座を毎年開催しています。
今年度は、センター客員教授のDoris Lier(ドーリス・リエ)氏を講師として、京都テルサで行い、心理臨床家や教育関係者、看護師、学生など約90名が参加しました。
講演ではユング心理学の視点をもとに、中世の「死の舞踏」の図が象徴的に表しているイメージと現代の建築やファッションが示している社会文化的な目標とを比較しつつ、拒食症という病の本質について語られました。参加者からは、「非常に刺激的で面白かった」「歴史や病気について自分の視点が深まった」などの意見が寄せられました。また「今後もこのような企画を続けてほしい」という声も多く、貴重な機会となりました。
本講座は、例年参加者から大変好評を得ており、来年度以降も現代社会の複雑な心の問題を理解していく重要な視点を提供する場となるよう開催していく予定です。
講演中のドーリス・リエ氏