平成22年度京都大学大学院理学研究科数学・数理解析専攻 数学系修士課程入試における出題ミス(スペルミス)について (2009年8月4日)

平成22年度京都大学大学院理学研究科数学・数理解析専攻 数学系修士課程入試における出題ミス(スペルミス)について (2009年8月4日)

【公表にあたって】

 このたび、平成22年度理学研究科数学・数理解析専攻数学系修士課程の問題の一部に出題ミスがあることが判明いたしました。

 この事実を厳粛に受け止め、再発防止のためにも深く反省して、ここに発表いたします。

  1. 出題ミスの内容
      平成21年7月31日(金曜日)に実施した理学研究科数学・数理解析専攻数学系修士課程入学試験における筆答試問、英語の問題1(英文和訳問題)の本文3行目で、「high school」とすべきところが「high scchool」となっていた。
  2. 出題ミス発見の経緯
      数学・数理解析専攻数学系の募集人員は42名で、受験者数89名中58名が1次合格し、1次合格者の成績及び希望により「英語」を課すAグループ(主として数学先端コース候補)18名とBグループ(主として数学基盤コース候補)40名の2グループに分け試験を行った。
      なお、「英語」の問題は、和訳1問、英作文1問の2題で、試験時間は16:30~17:30の1時間である。
      7月31日の「英語」筆答試問終了間際に、試験監督者がスペルの間違いに気がついたが、試験実施時間内には、出題者への確認はできなかった。
  3. 受験生の合否判定について
      出題ミス発見後すべての答案について当該箇所の和訳を点検したところ、すべての答案で正しく「高校」と訳しており、受験生の解答に影響はなかった。従って、合否判定に影響はなかったため得点調整は行わない。
  4. 出題ミスの起こった原因とチェック体制について
      問題については、出題委員1名が問題案作成後、出題委員長が最終版問題を作成し、出題委員本人が解答作成などの最終点検を行った。その後、出題委員長、出題委員幹事2名、専攻主任1名及び専攻主任代理2名が問題の最終確認を行ったが、ミスの発見に到らなかった。
  5. 今後の対応策
      入試問題の出題に当たっては、複数の教員でのチェックをさらに徹底するとともに、英語問題の作成はスペルチェッカー等のソフトウエアによる自動チェック機能を利用する等入念にスペルの確認を行うことにより、理学研究科として再発防止に努めたい。