祇園祭船鉾保存会から船鉾の車輪および車軸を寄託されました。(2009年7月3日)

祇園祭船鉾保存会から船鉾の車輪および車軸を寄託されました。(2009年7月3日)

 京都大学と祇園祭船鉾保存会は、昨年まで使用していた車輪4基と車軸2本を、船鉾保存会から京都大学へ寄託することになり、船鉾町会所において調印式を交わしました。

 約8.4トンの鉾を支える直径約2メートルの旧車輪は、明治25(1892)年に製造されたものです。今回、車輪と車軸の新調に伴い、20年以上にわたり車方として車輪を扱ってきた川井秀一 生存圏研究所長が「研究所で活用したい」と提案しました。

 今後、京都大学生存圏研究所において、「歴史的建造物由来の古材研究」の一環として、車輪を構成する各部品の樹種同定や強度特性等の科学調査を実施するとともに、研究所内の木質ホールと材鑑調査室で今秋から見学者向けに展示します。