第5回京都大学人文科学研究所TOKYO漢籍SEMINARを開催しました。(2009年3月7日)

第5回京都大学人文科学研究所TOKYO漢籍SEMINARを開催しました。(2009年3月7日)


森時彦 漢字情報研究センター長

 人文科学研究所では、東京の学術総合センターにおいて第5回「TOKYO漢籍SEMINAR」を開催しました。

 本セミナーの目的は、人文科学研究所が80年近くにわたって蓄積してきた中国学研究の成果をわかりやすく紹介し、多くの人々に漢籍、ひいては漢字文化全般に関心を深めてもらおうとするものです。

 森時彦 漢字情報研究センター長の開会挨拶に始まり、「漢字文化と西洋近代思想の出会い - 梁啓超を中心に」をテーマに、小野寺史郎 助教「民族主義と梁啓超」、石川禎浩 准教授「『眠れる獅子』のイメージと梁啓超」、森時彦 教授「西洋近代経済学と梁啓超」の三講師による講演が行われました。どの講演も興味深く、資料が充実しており、1900年前後に梁啓超の果たした役割がよくわかっておもしろかったという感想をいただいただけでなく、ほとんどの方が最初から最後まで、10時30分から16時までという長時間を熱心に聴講してくださいました。

 また、講演会場においては、第1回(2005年開催)と第2回(2006年開催)の講演資料集の書籍販売もあり、多数の参加者が購入されていました。第3回以降の報告資料集についても、順次刊行していく予定です。

 なお、次回「第6回TOKYO漢籍SEMINAR」は、「罪と罰 - 伝統中国における法と裁判」(仮題)をテーマに、2010年3月13日(土曜日)今回と同一会場において開催する予定です。


石川禎浩 准教授

小野寺史郎 助教