国際生命倫理ワークショップ「思春期と医療」を開催しました。(2009年1月5日・6日)

国際生命倫理ワークショップ「思春期と医療」を開催しました。(2009年1月5日・6日)

 2009年1月5日(月曜日)・6日(火曜日)の2日間にわたって、公共政策大学院RPG2室で、フランス語によるクローズドの国際生命倫理ワークショップ「思春期と医療」を開催しました。
  これは、位田隆一 公共政策連携研究部教授が研究代表を務める「生命倫理基本法の構築」プロジェクト(科学研究費補助金基盤(B))が、フランス・レンヌ大学を本拠地として活動しているRéseau Universitaire International de Bioéthique(国際生命倫理ネットワーク)とタイアップし、駐日フランス大使館の協力のもとに、フランス、日本、ベルギー、米国、ドイツ、チュニジア、ブラジル、スイス、スペイン、ハンガリー、イタリア、オランダ、ポルトガル、英国、カナダの15カ国から計20名の参加を得て開いたものです。我が国からは位田教授と若杉なおみ 早稲田大学教授が参加しました。
  思春期の若者たちは未成年として保護されなければならない一方で、その年齢からして自律性も尊重しなければならない状況にあります。この2つの要請が各国でどのように確保されているか、比較法・倫理的手法を用いて、2日間にわたって内容の濃い議論を行いました。各国の法制度や現状に関する国別報告をベースに、未成年者の法律上の地位と保護の体制、「思春期」の定義、未成年者に対する医療行為の特殊性、未成年者に対する法的保護の普遍生と多様性、「代諾」制度、治療拒否等の様々な問題について、各国の法制度や実際が検討されました。
  今回の成果は、後日フランス語および英語で出版される予定です。