平成20年7月実施の平成21年度理学研究科生物科学専攻修士課程入試における出題ミスについて (2008年8月1日)
【公表にあたって】
このたび、平成21年度理学研究科生物科学専攻の入学試験の問題の一部に出題ミスのあることが判明いたしました。
この事実を厳粛に受け止め、再発防止のためにも深く反省して、ここに発表します。
- 出題ミスの内容
平成20年7月30日(水曜日)に実施した生物科学専攻修士課程入学試験における筆答試問、一般基礎科目「生物学」の問題1(B)の(4)において、問題文中に付記したセリン残基の側鎖以外の水素原子が省略して書かれていた。このような表現法は講義などではしばしば用いられるが入試問題としては不適切と判断し、出題ミスとして取り扱うこととした。
- 出題ミス発見の経緯
生物科学専攻「一般基礎科目」の筆答試問は、生物学8問、物理学1問、化学1問、数学1問の計11問より、3問を選択し解答し、3問中1問は生物学の問題を必ず選択することとしている。試験時間は13:00から15:00の2時間である。
筆答試問終了後、採点時に出題ミスに気付いた。 - 受験生の合否判定及び受験者への周知について
出題ミスの発見が筆答試問終了後であり、合否判定への影響が懸念された。そこで、問題1(B)の(4)およびそれに関連した同(5)の全答案を精査した結果、この省略によって影響を受けたと判断される解答は見つからず、他の問題の解答にも特に影響はないと結論した。したがって、合否判定への影響はないと判断した。
今回の出題ミスについて、7月31日に行われた専門科目の筆答試問開始前及び終了後に受験者全員に口頭で周知し、謝罪した。 - 出題ミスの原因についての調査
今回、出題ミスのあった一般基礎科目筆答試問については、検討会議において3度にわたって問題案の検討及びチェックを行った。さらに、試験前日に再度チェックを行ったが、ミスの発見には至らなかった。 - 今後の対応策
多段階のチェック体制をとっているにも関わらずこのようなミスをおかしてしまったことは大変遺憾である。出題ミスの防止策を早急に検討し、二度とこのようなことを起こさないよう努める所存である。
- 産経新聞(8月2日 20面)および毎日新聞(8月2日 23面)に掲載されました。