京都大学が開発した「Rerank.jp」を「Yahoo!ラボ」にて公開

京都大学が開発した「Rerank.jp」を「Yahoo!ラボ」にて公開

2009年6月10日

 情報学研究科の田中克己 教授、中村聡史 特定講師、山本岳洋氏(博士大学院生)のグループは、ウェブ検索エンジンが返す多くの検索結果を、ユーザの検索意図に基づいて簡単な操作によりダイナミックに再ランキングする「Rerank.jp」を開発し、ヤフー株式会社(東京都港区代表取締役 井上雅博)の協力のもと「Yahoo!ラボ」にてウェブアプリケーションとして、平成21年6月10日公開しました。

「Rerank.jp」については、以下をご参照ください。

検索ランキングをユーザの手に取り戻す

 「Rerank.jp」は文部科学省「情報爆発時代に向けた新しいIT基盤技術の研究」および京都大学グローバルCOEプログラムの知識サーチに関する研究として開発されたもので、ユーザが情報検索を行った際に、検索結果に現れる語に対して「これは必要」「これは不要」といった指示をユーザが行うだけで検索結果をダイナミックに再ランキングできるウェブサービス。
  通常の検索サイトでは多くのユーザが上位5件程度しか検索結果を見ていないが、本サービスにより200件もの検索結果を意図に応じて即座に並び変えることができるため、下位に沈んでいる有用な情報を発見できることが特長。

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Yahoo!ラボ

 「Yahoo!ラボ」は、Yahoo! JAPANの「研究開発プロダクト」のショーケースであり、ユーザのフィードバックを受けながらサービスを育てるプラットフォーム。外部の教育研究機関やYahoo! JAPANのエンジニアが、新しい技術やおもしろいアイデアを盛り込んだプロダクトをスピーディーに形にして、サイトを通じていち早く紹介するもの。

文部科学省科研費特定領域研究「情報爆発時代に向けた新しいIT基盤技術の研究」
(平成17年度~22年度、代表: 東京大学喜連川優教授、http://www.infoplosion.nii.ac.jp/info-plosion/ )の「情報爆発に対応するコンテンツ融合と操作環境融合に関する研究」(代表: 田中克己京都大学教授)として実施

京都大学グローバルCOEプログラム「知識循環社会のための情報学教育研究拠点」
(平成19年度~23年度、拠点リーダ: 田中克己京都大学教授、http://www.i.kyoto-u.ac.jp/gcoe/