※「参加方法および書類審査について」の申し込み方法を変更しました。(2013年1月4日)
2012年12月21日
「数学の森 in Kyoto」は、2013年3月28日~29日に開催されます。この催しは、未来の数学者として相応しい高校1、2年生を全国都道府県から招待し、個々の才能をより大きく開花させるきっかけを提供することが目的です。
参加者は、1日目に大学講義室で模擬授業を聴き、模擬授業の内容を問う試験を受け、自らの授業理解能力や、日頃からの数学能力の研鑽成果を試します。 2日目には、フィールズ賞を1990年に受賞した 数理解析研究所長の森重文 教授による記念講演も開催します。
全国に散らばる数学能力の優れた高校生を集めるため、書類審査に合格し参加資格を得た高校生には、会場までの交通費の大部分の補助と宿泊所が提供されます。
数学能力を競う会で入賞したことがある高校生や数学に自信がある高校生は、ぜひとも参加してください。
参加までの流れ
- 申込書類(書類審査課題)提出 (締め切り:2013年1月21日(月曜日)必着)
- 書類審査
- 審査結果通知 ※2月末日までに書類審査結果を発送します。
- 合格者のみ「数学の森コンテスト」3月28日(木曜日)、29日(金曜日)に参加できます。 ※定員50名(全国)
参加方法および書類審査について
書類審査への参加資格
「数学の森 in Kyoto」に参加するには、次の条件(1)~(3)すべてを満たしていることが必要です。
【参加条件】
(1)高等学校1年生~2年生(2013年3月現在)。もしくは、中等教育学校や高等専門学校等で上記に相当する学年の者。国籍等は問いませんが、日本国内の学校に通学している者
(2)所属学校長の推薦を受けた者(推薦状が必要)
(3)推薦は各学校から最大3名とします。
申し込み方法(書類審査課題提出)
【締め切り】
2013年1月21日(月曜日)必着(郵送のみ受付)
【必要書類】
- 申し込み書
参加申し込み書(PDF)、またはウェブサイト(http://cr.sci.kyoto-u.ac.jp/math/)から「参加申し込み書」をダウンロードし、必要事項を記入して郵送してください。
参加申し込み書は、1枚に1人分を記入してください。用紙が足りないときは必要な部数をコピーしてください。 - 書類審査課題(パンフレットp3に掲載)の答案
A4サイズで上限約10枚をめどとし、各ページに氏名を明記してください。
詳しくは、「記入上の注意および審査について」をよく読んでください。 - 学校長推薦状
推薦状(PDF)、またはウェブサイト(http://cr.sci.kyoto-u.ac.jp/math/)から「推薦状」をダウンロードし、この様式を使用し、内容については、生徒をよく知る教員の方がご記入ください。
参加申し込みされた方には、2013年1月31日(木曜日)までに「申し込み受理票」を発送します。
2月5日(火曜日)までに届かない場合は、下記の問い合わせ先「数学の森 in Kyoto事務局」まで問い合わせてください。
2013年2月下旬発表の第23回日本数学オリンピック(JMO)本選通過のJMO受賞者向けの春の合宿(3月25日~31日)に参加される場合は、私どもの「数学の森 in Kyoto」に、いったん申し込みをしていただき、本選通過が分かった段階で辞退のご連絡を「数学の森 in Kyoto」事務局までいただければ幸いです。
書類審査のスケジュール
- 申し込み締め切り: 2013年1月21日(月曜日)必着
- 申し込み受理通知: 1月31日(木曜日)までに発送
- 書類審査結果発表: 2月28日(木曜日)までに発送
- 書類審査合格者(定員50名(全国))のみ京都で開催される「数学の森コンテスト」に招待します。
審査結果の通知方法
書類審査の結果は、2月28日(木曜日)までに高等学校の担当教員宛てに発送します。
書類審査に合格し、京都での「数学の森コンテスト」へ参加される方の列車・飛行機チケットも高等学校あてにお送りします(生徒自宅等が良い場合は別途お知らせください)。
記入上の注意および審査について
京都大学大学院理学研究科の数学を専門とする教授が主に審査します。
- 答案は、A4サイズの用紙(ルーズリーフも可)に上限約10枚をめどとして記入してください。
- 各ページに氏名を記入してください。
- 手書きのほか、TeXなどで清書してもよいですが、文字が判読不能な場合は、採点の対象とならない場合もあるので注意してください。
- 申し込み書を表紙として、1箇所をホッチキス等でとめてください。
書類審査課題
パンフレットの最終ページ(p3)最上部に掲載しています。
書類審査への参加費
無料です。申し込み書類の送料は各自ご負担ください。
「数学の森コンテスト」日程
3月28日(木曜日)
10時00分~11時00分 | 模擬授業 I 京都大学大学院理学研究科 森脇淳 教授 |
---|---|
11時00分~13時00分 | 模擬授業に対する試験 I |
13時00分~14時00分 | 昼休み |
14時00分~15時00分 | 模擬授業 II 京都大学大学院理学研究科 上田哲生 教授 |
15時00分~17時00分 | 模擬授業に対する試験 II |
17時15分~18時15分 | 夕食 |
18時15分~19時00分 | バスにて宿泊所に移動 |
19時30分~21時00分 | 京都大学の若手教員・大学院生・学部生による数学・理科相談会 |
21時00分~22時00分 | 自由時間 |
22時00分 | 就寝 |
3月29日(金曜日)
7時30分 | 起床 |
---|---|
8時00分~ 9時00分 | 朝食 |
9時15分~10時00分 | バスにて京都大学理学部に移動 |
10時00分~11時00分 | 試験講評 |
11時00分~12時30分 | 講演会 京都大学数理解析研究所長 森重文 教授(1990年フィールズ賞受賞) 演題:代数幾何学と私 |
12時30分~13時00分 | 成績発表、表彰式 |
13時00分 | 解散(京都大学理学部) |
【場所】 いずれも京都大学理学部(京都市左京区北白川追分町)
【講演会・森教授講演概要】

「代数幾何学と私」
京都大学数理解析研究所長 森重文 教授
代数幾何学は代数多様体という代数的図形を研究する学問だと言われますが、代数的図形と言われてもピンと来ないでしょう。よく単位円を例に挙げますが、それは十分な説明ではありません。
講演では代数多様体の1次元の例である代数曲線を描いて見ます。中学・高校では代数方程式の実数解の全体を描きますが、代数幾何学者は複素数解の図を扱います。図に描いて見るとなぜ複素数解を扱うかがよくわかります。
また代数幾何学では、そればかりでなく標数が2、3、5、・・・といった不思議な世界でも代数方程式の解を考えることができます。このように代数幾何学では代数方程式の解をいろんな状況で研究できるところが興味深いところですし、それ故に、コンピュータ通信で使われる符号理論などにも応用されています。
講演では、このような技術的なお話のほかに、私が代数幾何学さらには数学のどんなところに魅力を感じているか、などについてもお話しする予定です。
表彰
コンテストでの上位者を表彰します。また、副賞としてメダル等が授与されます。
参加費
参加は無料です。宿泊所を提供し、会場までの旅費についても補助します。書類審査の郵送代は各自ご負担ください。
旅費・宿泊費の補助について
宿泊所は、主催者が提供します。旅費は、最寄りJR駅から会場までを補助します。また、飛行機代についても、補助します。 1日目は10時00分に開始し、2日目は13時00分に終了予定です。遠隔地等で、前泊や後泊が必須な場合は、補助します。
高等学校の先生方へ
ご推薦は各校最大3名まででお願いします。また、推薦状は校長先生名でお願いします。記入される方は、推薦される生徒をよくご存知の先生であれば、どなたでもかまいません。
貴校の中で最も数学能力に優れた生徒をご推薦ください。また、生徒の客観的な能力を示すような、数学オリンピックや、コンテスト、コンクール受賞歴などがありましたら、特に明記いただけると幸いです。
書類審査合格者は、数学の森コンテストに招待します。2013年3月28日(木曜日)~29日(金曜日)の1泊2日です。もし引率者が同伴される際はコンテスト会場にご入場いただいても結構です。
申し込みおよび問い合わせ先
申し込みは、郵送でのみ受け付けます。簡易書留等の発送記録がお手元に残る方法でお送りください。
※お返事まで、時間をいただく場合があります。
〒606-8502 京都市左京区北白川追分町
京都大学大学院理学研究科社会交流室
「数学の森 in Kyoto」事務局
TEL: 075-753-3640、FAX: 075-753-3645
E-mail: math*cr.sci.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)
主催
京都大学理学部・理学研究科
協力
京都大学数理解析研究所
参考URL
http://cr.sci.kyoto-u.ac.jp/math/