2011年8月11日
【公表にあたって】
このたび、平成23年度10月期および平成24年度4月期入学京都大学大学院情報学研究科通信情報システム専攻修士課程入学試験の問題の一部に出題ミスのあることが判明いたしました。
受験者の皆様には、多大なご迷惑をお掛けしたことを深く反省して、ここに発表します。
1.出題ミスの内容
平成23年8月9日(火曜日)午前9時から12時に実施した情報学研究科通信情報システム専攻修士課程入学試験の筆記試験において、専門基礎Aでは、「数学(微分積分、線形代数)」、「数学(複素関数論、フーリエ解析、微分方程式)」、「電磁気学(静電磁気)」、「通信基礎論」、「電気電子回路」、「情報理論」、「データ構造とアルゴリズム」、「計算機アーキテクチャ」、「プログラミング言語」の9題が出題され、各受験者は解答時にこの中から4題を選択して解答することとなっている。このうち「プログラミング言語」の「A-9」の問題の一部に下記のとおり誤りがあることが判明した。なお、問題は日本文と英文により書かれている。
誤りの内容
(誤) | 日本文:「accとacclは、次のように定義されている」 英文:「acc and accl are defined as follows」 |
(正) | 日本文:「accとacc2は、次のように定義されている」 英文:「acc and acc2 are defined as follows」 |
2.出題ミス発見の経緯
試験終了約5分前に受験者から、当該箇所について質問があり、試験監督者は監督者マニュアルに沿った対応を行ったが、終了5分前という事情から、試験終了までに問題修正等の適切な対応をとることができなかった。
なお、当該試験科目の受験者数は、平成23年度10月期入学が6名、平成24年度4月期入学が56名(うち3名が平成23年度10月期との併願者)の合計59名で、そのうち当該問題を選択した受験者は8名であった。
3.採点方法および受験者への周知について
情報学研究科では、答案を調査しこの出題ミスによる受験者への影響を検討した結果、当該の小問について全員正答とすることとした。このことにより、合否判定への影響がないことを確認した。
今回の出題ミスに関して、受験者全員に対して、文書にて通知を行うとともに、本学ホームページに掲載し周知を行う。
4.出題ミスの起こった原因とチェック体制について
情報学研究科で定めている2種類の点検マニュアルに基づき、当該専攻において点検者を替えて二度にわたって点検と最終確認を行ったが、ミスの発見に至らなかった。
5.今後の対応策
情報学研究科は、出題ミス防止について平素より努力しているところであるが、今回、このような出題ミスが起こったことは大変遺憾である。
今後、出題ミス防止のための方策を教務委員会において検討し、原因を研究科で共有するなど出題ミスが起こらないよう体制を一層強化する所存である。