2011年3月10日
【公表にあたって】
このたび、平成23年度京都大学入学者選抜個別学力検査(医学部医学科)外国語「英語聞き取りテスト」(以下、「英語聞き取りテスト」という。)において、一部の試験室で音響環境の不具合により、聞き取りにくい場所があったことが判明しました。
受験者の皆様にご迷惑をおかけしましたことを厳粛に受け止め、ここに発表いたします。
1.不具合の内容
平成23年2月26日(土曜日)に実施した「英語聞き取りテスト」において、第一試験室で本試験用テープを再生したところ、音が割れ、聞き取りにくい場所が発生しました。
2.不具合発見の経緯
「英語聞き取りテスト」終了後に医学部試験事務室に第一試験室の受験者1名から、音が大きく割れて聞き取りができなかったことの申し出がありました。
このため、当日の理科の試験終了後に再現検証を行った結果、第一試験室の場所により程度に差はあったが、申立者の辺りにおいて音が割れ、聞き取りにくいことが判明しました。
3.受験者への対応について
通常の判定による合格者に加えて、受験者全員について「英語聞き取りテスト」を満点とした場合における合否判定を行い、合格ラインに達した者も合格者としました。
(参考)
・外国語(英語)の満点:筆記問題(150点)、聞き取りテスト問題(30点)
・外国語の配点:300点
4.不具合が起こった原因とチェック体制
「英語聞き取りテスト」の実施にあたり、事前に試験実施責任者と職員がデモテープを使用して音声機器の確認と適正な音量を設定し、かつ、試験当日は外国語試験開始前にデモテープを流し受験者に聞き取り具合を尋ね、音量を設定するチェック体制をとりました。
しかし、当該試験室の構造、スピーカーの位置及びデモテープと本試験用テープの違いなどにより、本試験用テープの再生の際に一部の場所において音の割れが顕著に現れたと考えられます。
5.今後の対応策
医学部では、入学試験に対して慎重・万全を期しており、今回も「英語聞き取りテスト」への必要な措置を講じてきましたが、このような事態が起きたことは大変遺憾であり、今後も適正な入学試験の実施に向け努力する所存であります。
なお、「英語聞き取りテスト」については、平成22年6月25日にて既に公表のとおり、平成24年度から実施しないことに決定しております。