教育学研究科附属臨床教育実践研究センター公開講座『象徴的生活-いのちの尊厳性-』を開催しました。(2008年6月15日)

教育学研究科附属臨床教育実践研究センター公開講座『象徴的生活-いのちの尊厳性-』を開催しました。(2008年6月15日)

 臨床教育実践研究センターでは、毎年、深刻化する教育問題への取り組みの一環として、現代人の心の理解に主眼をおいた公開講座を開催しています。

 今年度は、センター客員教授の目幸黙僊氏を講師として、6月15日(日曜日)の午後1時から、百周年時計台記念館国際交流ホールIで行い、心理臨床家や教育関係者、学生など約90名が参加しました。

 講演では、全体存在としての人間の在り方をテーマとして、ユング心理学や宗教学などを踏まえつつ、自我と自己、エゴとセルフの関係などが重層的に語られました。参加者からは、「自分の体験に照らし合わせて、考えが深まった」「全体という視点、バランスという視点をもつことの重要性を感じた」などの意見が寄せられ、人間がそのものとして生きることについての困難さとその深みを体験的に味わう貴重な機会となりました。

 本講座は、例年参加者から好評を得ており、来年度以降も複雑な心の問題を理解していく上で重要な視点を考える場となるよう開催していくことを考えています。