理学研究科附属天文台・飛騨天文台

ドームレス太陽望遠鏡はダイナミックな太陽表面の活動現象や、微細構造の精密観測を目的として、最新技術の粋をあつめ開発された望遠鏡であり、世界第一級の高分解能をもつ最先端望遠鏡として活躍しています。

太陽活動の周期的変動と、突発的な爆発現象が地球や惑星空間の環境に多大な影響を与えます。この望遠鏡は5つの異なる波長で同時に太陽全面の活動現象を観測し、宇宙天気予報につながる研究として数多くの成果を上げています。

65cm屈折望遠鏡は、飛騨天文台の安定した空気層の下、その長焦点でコントラストの良いレンズの特徴を生かして、太陽系天体の観測を行っています。特に、火星の極冠の氷の消長、砂嵐や雲の発生等の気候変動や、木星大気の対流構造などの長期連続観測によって、世界的に貴重な研究成果を挙げています。
※ 太陽フレア監視望遠鏡は2010年、ペルー国立イカ大学に移設しました。