社会貢献・コミュニケーション

社会貢献・コミュニケーション

こんな活動、やってます!

 京都大学においては、地域社会や日本のみならず、国際社会とも連携した環境関連研究が多く展開されており、情報発信も行っています。そのような活動のひとつとして、2005年度も環境関連の公開講座を多数開催しました。

 また、学生を含む構成員による社会貢献・コミュニケーション活動も盛んであり、これらも京都大学を特徴づけるものとなっています。ここでは、それらの活動の一部を紹介します。

公開講座 ~環境安全保健機構設立フォーラム~

フォーラムの様子

 環境保全センターなど、6つのセンターで構成される環境安全保健機構が2005年に設立されました。これを機に、2002年に制定された環境憲章を再確認しようという目的のフォーラムが開かれました。「今一度、環境憲章を」の副題のもと、フォーラムでは京都大学の環境への取り組みや、大学の社会的責任のあり方などが報告されました。また、京都議定書に関連した地域の動きなども紹介され、今後機構が取り組むべき課題が浮き彫りになりました。大学内外からおよそ180人の参加を得ています。

リサイクル市 ~リサイクル市実行委員会~

リサイクル市風景

 記録に残る限りでは、1987年に京都大学文学部構内で開催されたのが初めてであり、以来、進化しながら続いてきました。目的は、卒業生から新入生へ、大切に使った物を、その気持ちとともに、バトンタッチしていくこと。リサイクル市実行委員会スタッフが中心となり、1月下旬から、京都大学/大学院を卒業する学生を対象に、物品提供の呼びかけを行い、収集・保管し、3月末~4月初旬の一日、新入生や在校生を対象に、リサイクル市を開いています。

 「市」といっても、値札がついていて、好きなものを購入していくわけではありません。気に入ったものは、抽選やじゃんけんで、できるだけ公平に獲得していく仕組みです。支払いも、カンパという形で、実行委員会は、このお金だけを運営資金として、やりくりしています。まさに、支え合う学生の知恵と力と思いのたまもの。最近は、地域の方からの提供も増え、この輪はどんどん広がっていきそうです。

リターナブル弁当箱 ~E-COOP~

キャンパスの弁当箱のごみを減らしたい
「リターナブル弁当箱」

 こんなリターナブル弁当ですが、30万個のゴミを少しでも減らしていくため、ぜひともご利用ください。地球にやさしいキャンパスライフへ、身近な一歩を踏み出そう。

弁当画像

 京都大学のキャンパスでは、生協の販売する弁当だけで年間16万個、学外から持ち込まれる弁当を合わせると倍の30万個以上の弁当が消費されていると考えられます。そのほとんどに使い捨て弁当容器が使用されており、それだけのごみが出ていることになります。この大量のごみを減らすために、京都大学生協ではリターナブル弁当箱を使った「リターナブル弁当」を販売し始めました。弁当の価格にデポジット(預かり金)を上乗せした価格で販売され、デポジットは弁当箱を返却する際に払い戻されます。デポジットのやりとりを省くためにデポジットカード(弁当箱返却時に現金を受け取る代わりに、同額の金券として受け取る)を利用することもできます。これは、京大生協環境委員会E-COOPの学生が中心となり、企画・立案したもの。地域のごみ減量に向けたアイデアや意識にも結びついていくものとして注目を集めています。

かわいいデポジットカードの名前は「えこか」

そのほかの環境コミュニケーション活動紹介

机の上ではわからない!フィールドに飛び出して、実践!

  • 農薬や環境問題の研究から発展。フィールドである「和歌山のみかん山」の「省農薬みかん」は、毎年12月に京大内でも販売され好評! :農薬ゼミ
  • 鴨川の源流に近い「雲が畑」をフィールドに、その名の通り、山仕事中 :山仕事サークル杉良太郎
  • 京都大学南部構内において、生ごみ、選定くずなどを利用し、自然農法(不耕起、無肥料・無農薬…)を実践中! :京都大学自然農法研究会
  • 森林バイオマスを幅広く活用できるように…社会人も加わって活動中 :薪く炭くKYOTO
  • NF(京都大学の学園祭)で出た生ごみを堆肥化し、野菜を育てています! その味は格別! :有機農業研究会~minori~
  • 「体で農業を考えよう」を合言葉に、農家の方と共に農作業に挑戦! :農業交流ネットワーク

京都の街に広がって、多くのパートナーとエコを追求中!

  • 学×市民×産×官で、地球温暖化防止に向けた「京都議定書」達成のためのムーヴメントを! :びっくり! エコ100選2006実行委員会
  • 学園祭での環境対策では、模擬店での「洗い皿」を推奨中! :環境サークルえこみっと
  • 学生力を発揮して、シンポジウムから、クラブイベントまで :国際青年環境NGOセージ
  • 京都に生きるごみ減らしの知恵を、いかに、おもしろく・かっこよく・便利に使ってもらえるか、考え、実践しています :京都R
  • 環境に関することならなんでもテーマにして、勉強会や講演会を! :環境ネットワーク4Rの会

「社会貢献・コミュニケーション」のより詳しい情報は