基礎医学記念講堂・医学部資料館完成記念式典を開催しました。(2014年2月11日)

基礎医学記念講堂・医学部資料館完成記念式典を開催しました。(2014年2月11日)

 医学研究科では、「基礎医学記念講堂・医学部資料館」の完成を記念し、完成記念式典および祝賀会を開催しました。

 医学部系統解剖講義室(旧解剖学講堂)は、1902年に建てられた木造平屋建て(寄棟造り桟瓦葺)の建物で、京都大学歴史的建造物に指定されています。近年は老朽化のため使用していませんでしたが、このたび同講義室の耐震および機能改修を行い、基礎医学記念講堂・医学部資料館としてリニューアルしました。

 記念講堂で行われた完成記念式典には、医学研究科教授をはじめ約120名の関係者が出席しました。湊長博 医学研究科長の挨拶、井村裕夫 元総長(先端医療振興財団理事長)の祝辞、小泉昭夫 医学研究科教授の展示品説明に続き、井村元総長、菊池晴彦 元医学研究科長(神戸市民病院機構理事長)、湊研究科長、三嶋理晃 理事・副学長(医学部附属病院長)、萩原正敏 副研究科長の5名がテープカットを行い、完成を祝いました。引き続き、芝蘭会館で完成記念祝賀会を行い、萩原副研究科長の挨拶、菊池元研究科長の挨拶ののち、日合弘 名誉教授に乾杯の発声をいただきました。祝賀会の中では大野照文 総合博物館長からお祝いのビデオメッセージがあり、参加者は和やかに歓談を楽しみ、三嶋理事・副学長の謝辞をもって、盛会のうちに閉会しました。

 湊研究科長は、基礎医学記念講堂・医学部資料館へのご支援とご協力に感謝を述べるとともに、「京都大学医学部の長い歴史をふまえ、今日が新しい出発になれば」と挨拶しました。

 今後は、記念講堂で講義や様々な行事、公開講座などを行うとともに、医学部資料館では、我が国の医学史上最重要貴重書の一つである「解体新書」や野口英世博士の博士論文など、1899年に京都帝国大学医科大学として創立されて以来、今日までの110余年の長きにわたり日本ひいては世界の医学・医療分野に多くの貢献を行ってきたことを示す歴史的資料の数々を、市民や内外の来客などに広く公開します。

 一般公開は体制が整い次第、完全予約制で実施する予定です。詳細は決まり次第、医学研究科ホームページに掲載します。

 
テープカットの様子
 
挨拶する湊研究科長
 
記念講堂の内観
 
記念講堂の外観