京都大学、大阪大学および神戸大学における相互の協力に関する協定を締結しました。(2013年12月21日)

京都大学、大阪大学および神戸大学における相互の協力に関する協定を締結しました。(2013年12月21日)

 京都大学(松本紘 総長)、大阪大学(平野俊夫 総長)および神戸大学(福田秀樹 学長)は、教育、学術研究、社会への貢献を狙いとして、積極的かつ効果的な相互間での協力関係を構築することで合意し、2013年12月21日付けで「相互の協力に関する協定書」を締結しました。

 京都大学、大阪大学および神戸大学(以下、「三大学」という)は、関西圏に位置する地理的に近い総合大学であり、長年にわたって、教育、学術研究、社会貢献において、様々な取り組みを通じて、協力・交流を行っています。近年では、高度な研究者および技術者の人材育成に貢献し、もって関西地域の活性化に資することを目的とし、平成19年度から平成24年度まで「三大学連携シンポジウム」を開催してきました。

 最近の国立大学を取り巻く状況として、平成25年11月、文部科学省において、今後の国立大学改革の方針や方策、実施行程をとりまとめた「国立大学改革プラン」が策定されました。これには、平成28年度からの第3期中期目標期間に目指す国立大学の在り方が示されており、各大学の強み・特色を最大限に生かし、大学自ら改善・発展する仕組みを構築することにより、持続的な競争力を持ち、高い付加価値を生み出す国立大学へと変わっていくことが求められています。

 このような状況を踏まえ、同じ圏内にある三大学がこれまで行ってきた協力・交流を更に発展させるとともに、各大学の教育、学術研究、社会貢献および強み、特色を最大限に生かしつつ、戦略的な協力関係を構築することが、国立大学を取り巻く様々な課題に対応し、社会からの期待に応える大学となるために不可欠であると考え、このたびの協定の締結に至りました。

 今後、三大学は、三大学の理念、特色、立地環境等を活かし、自主自立を尊重しつつ、教育、学術研究、社会貢献等の機能をもって一層協力し、世界トップクラスの研究大学としての各大学の機能の強化とその成果(アウトプット)をもって国際社会に貢献するという目的を達成するために、大学運営における教育、学術研究、社会貢献等のあらゆる分野において、個々の課題における協力の実現可能性について必要に応じて協議・検討し、実現可能な事案から実施していきます。


調印式で握手を交わす、松本総長(中央)、平野総長(左)および福田学長(右)