2013年「京都大学土木工学サマーコース」をヤンゴン工科大学、マンダレー工科大学で開催しました。(2013年8月26日~10月4日)

2013年「京都大学土木工学サマーコース」をヤンゴン工科大学、マンダレー工科大学で開催しました。(2013年8月26日~10月4日)

 JICA「ミャンマー工学教育拡充プロジェクト」(※)のパイロット事業として、京都大学は2013年「京都大学土木工学サマーコース」をヤンゴン工科大学(YTU)とマンダレー工科大学(MTU)で実施しました。

 8月26日にYTUで開催したオープニングセレモニーでは、Nyi Hla Nge YTU/MTU 諮問委員長、上田大輔 JICA企画役、Kyaw Swa Soe 科学技術省先端科学技術局長に引き続き、本学から西阪昇 理事・副学長が開会の挨拶をしました。また、小野紘一 シニアリサーチアドミニストレーター/本学名誉教授が本学による土木工学支援計画の説明を行いました。サマーコースでは、YTUとMTUの土木工学修士課程より支援要請があった11科目(YTU:6科目、MTU:5科目)について、本学の地球工学系を中心に22名の教員がモデル授業を提供しました。

 本サマーコースにはJFEスチール株式会社とも協力して行いました。受講している学生・教員は大変熱心であり、いきいきと受講している様子が大変印象的でありました。本サマーコースでは、単に授業の提供にとどまらず、土木工学分野を網羅する両大学の担当教員と本学の教員の人的なネットワークが構築され、今後の協力体制がface to faceで築けたことが大きな成果でした。

 本取組はYTU、MTUの教員・学生をはじめ、JICA本部やミャンマー科学技術省からも大変感謝されました。その結果、10月9日にはミャンマー科学技術大臣が本学を表敬訪問され、本活動に対する感謝の言葉をいただきました。

 なお、本学では工学研究科内に「ミャンマー工学教育拡充支援ユニット(白土博通教授/ユニット長)」を発足し、学術研究支援室(URA室)と連携して本JICAプロジェクトを推進します。

※JICA「ミャンマー工学教育拡充プロジェクト」
YTUとMTUの工学系対象学科を中心とした学部教育の質と研究能力の向上を目的とする事業で、国内における支援大学は京都大学と国立6大学連携ネットワークの7大学。協力総額は5年間で13.5億円。


オープニングセレモニー

西阪昇 理事・副学長

モデル講義の様子(熱心に聞き入る学生)

2013年10月9日のミャンマー科学技術大臣(Ko Ko Oo大臣)、Kyaw Swa Soe 同国科学技術省局長、Khin Maung Tin 駐日大使と、ユニットメンバーとの学術会議(京都)