第17回リカレント教育講座「「心の教育」を考える-家族への支援と対応-」を開催しました。(2013年8月17日)

第17回リカレント教育講座「「心の教育」を考える-家族への支援と対応-」を開催しました。(2013年8月17日)

 教育学研究科附属臨床教育実践研究センターでは、年1回、教育相談活動に携わる専門家(幼・小・中・高校教諭、養護教諭、心理臨床専門家等)を対象に、研修活動の一環として、リカレント教育講座を開催しています。不登校、非行、いじめ、発達障害など、現在の教育現場で大きな問題となっている現象を通じて、子どもの心や教育について深く考えることをねらいとしており、毎年、全国から熱心な教師や臨床心理士等専門家の参加を得ています。

 第17回となる今回は「家族への支援と対応」を全体テーマとして開催し、90名が受講しました。午前は、様々な形で「家族への支援と対応」に向き合っている精神科医師・臨床心理士・小学校教諭3名をシンポジストに迎えてシンポジウムを行い、午後は分科会に分かれて事例研究を行いました。

 シンポジウムでは、3名のシンポジスト自身が医療・心理臨床・教育というそれぞれの現場で、どのように家族の問題を捉え、支援や対応にあたってきたか、その実践について提示しました。事例研究では、不登校や虐待、親子関係等の問題を抱えた個別事例を中心として受講生と講師が活発に意見を交わしました。参加者からは、「問題行動を起こしている子どもだけでなく、家族への対応が必要なことがわかった」「自身の現場でも、今日得られたヒントを活かして、家族への支援に取り組んでいきたい」などの感想が寄せられ、大変好評でした。2014年度以降も引き続き開催していく予定です。

 


シンポジウムの様子