
記者会見における淡路理事・副学長による概要説明
農学研究科、地球環境学舎、人間・環境学研究科、フィールド科学教育研究センターでは、昨年、森里海連環学に基づく環境管理手法の構築とその人材育成を目的に、公益財団法人日本財団との共同事業という形で、森里海連環学教育ユニットを設立しました。
そして、森里海連環学教育ユニットでは、今年度から5年間、本学の大学院生を対象として、「森里海連環学教育プログラム」を開講することになり、その開講記念行事を開催しました。同教育プログラムは、森・里・海およびそれらの統合的な環境管理と政策、すなわち、森里海連環学を学び、その知識と経験をもとに、持続可能で自然と共生する世界の形成を国際的な舞台で実行できる人材を育成することを目的としています。
まず記者会見では、淡路敏之 理事・副学長による概要説明、尾形武寿 日本財団理事長によるコメントの後、山下洋 ユニット長から開講の経緯とプログラムの内容を詳しく説明しました。その後、6社の新聞社記者による質問が矢継ぎ早にあり、予定の時間を大幅に上回って終了しました。
続く開講式では、山下ユニット長による開会挨拶と、淡路理事・副学長、尾形理事長、藤井滋穂 地球環境学堂・学舎長による挨拶の後、向井宏 特任教授からプログラムの紹介を行いました。その後、京都大学-日本財団森里海連環学フェローの授与式を行い、山下ユニット長が奨学生証書を授与した後、奨学生の挨拶がありました。当初の予定を大幅に上回る数の学生からプログラムの履修願があり、会場には熱気が溢れかえりました。
次に、プログラムの必修科目「流域・沿岸域統合管理学」の第1回授業として、Centre for the Law and Economics of the Sea of University of BrestのDenis Bailly博士を迎えた記念講義を行いました。Bailly博士は、EU沿岸域管理ネットワーク事務局長を務めておられ、講義のテーマは「Knowledge and policy integration for coastal zone management」でした。約100人を収容することのできる教室は学生でほぼ満席となり、学生は真剣な眼差しで聴いていました。
最後に、プログラムの履修生と関係教員が会する記念パーティーが、吉岡祟仁 フィールド科学教育研究センター長の挨拶と乾杯で始まりました。宮川恒 農学研究科長と冨田恭彦 人間・環境学研究科長からも、履修生への激励に満ちた挨拶がありました。先の記念講義では足りなかった時間を埋めるように、Bailly博士の周りには学生が集まり、ディスカッションが続けられていました。1時間という短い時間でしたが、学生たちは、研究科の垣根を越え、同じ志を持つ者同士会話に花を咲かせ、大盛況の中、山下ユニット長からの挨拶で閉会しました。
一連の行事を通じ、「森里海連環学を学びたい」という学生たちの気持ちがひしひしと伝わってきました。彼らの夢や志が叶うべく、ユニットでは、最大限のサポートを行っていきます。
![]() 開講式で挨拶する尾形理事長 | ![]() 開講式で挨拶する奨学生 |
![]() 記念講義の様子 | ![]() 記念パーティーで挨拶する山下ユニット長 |
関連リンク
森里海連環学教育プログラムの開講行事を開催しました。
http://fserc.kyoto-u.ac.jp/cohho/photo/130417event.html