経営管理大学院では、平成20年よりサービス・イノベーション国際シンポジウムを開催しています。第5回目となる本年度は、「日本型クリエイティブ・サービスの探求~いかにして日本のユニークさを世界にアピールするか~」をテーマとして、キャンパスプラザ京都にて開催しました。
冒頭の徳賀芳弘 経営管理大学院長による挨拶の後、10月に発足したばかりのサービス学会初代会長である新井民夫 芝浦工業大学教授より、基調講演として、現在から未来を見据えたサービス研究の動向をわかりやすくご紹介いただき、また、サービス研究のための学会運営の意気込みなどをお話しいただきました。
また、招待講演では、株式会社テムザック代表取締役の高本陽一氏よりご講演いただき、続いて小林潔司 教授から、経営管理大学院にて取り組んでいる「日本型クリエイティブ・サービスの理論分析とグローバル展開に向けた適用研究(JST-RISTEX問題解決型サービス科学プログラム)」についての報告を行いました。
その後、「いかにして日本のユニークさを世界にアピールするか」をテーマに、華道家元池坊次期家元の池坊由紀氏、株式会社サンリオ取締役経営戦略統括本部長の鳩山玲人氏、株式会社菊の井代表取締役の村田吉弘氏、および原良憲 教授によるパネル討論を行いました。討論の結果、グローバル化に際して守るべきところと変えるべきところがあること、日本人が日本にいて思う日本らしさは必ずしも外国から見てそうでもないこと、現地の拠点は現地に任せてこそユニークかつ伝統に則したものが生まれる可能性があることが示されました。
本シンポジウムには、多種多様な産業・学術分野からおよそ230名の参加者が集まり、熱心に聴講されました。参加者からは、「京都からイノベーションの渦を巻き起こしてほしい」など、経営管理大学院における今後の継続的な活動について期待の声が寄せられました。
![]() 会場の様子
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