京都大学防災研究所公開講座 「巨大災害にどう立ち向かうか-東の復興・西の備え-」 を開催しました。(2012年9月20日)

京都大学防災研究所公開講座 「巨大災害にどう立ち向かうか-東の復興・西の備え-」 を開催しました。(2012年9月20日)

 防災研究所は、キャンパスプラザ京都において第23回京都大学防災研究所公開講座を開催しました。

 甚大な被害をもたらした東日本大震災から約1年半、「巨大災害にどう立ち向かうか-東の復興・西の備え-」と題し、直接的な被害を受けた被災地の復興、また、近い将来発生が予想され、大きな被害をもたらすと懸念されている南海トラフの巨大地震・津波などを中心に、これまで現地を訪れ研究を重ねてきた最新の研究成果についてわかりやすく紹介しました。

 当日は、中島正愛 所長の挨拶のあと、澁谷拓郎 教授による「東北地方太平洋沖地震の教訓を来るべき南海トラフ巨大地震の予測に活かす」、田中仁史 教授による「東日本大震災復興計画と来るべき西日本大震災対策」が、午後からは、千木良雅弘 教授「深層崩壊の実際と予測-特に2011年台風12号によるものを中心として-」、中川一 教授「天然ダムの話-安定性の評価と決壊時の洪水規模予測-」、畑山満則 准教授による「情報通信技術の高度化と災害対応への応用-新たな可能性と実現のための課題-」の五つの講演を行いました。

 最後に行った「総合討論」では、将来予想される西日本での地震に対する活発な質問が寄せられ、講演者が回答しました。会場は終始熱気に包まれ、一般市民、技術者、自治体職員等約170名の参加者は、最後まで熱心に聴講しました。


挨拶をする中島所長

講演をする中川教授