第16回リカレント教育講座「「心の教育」を考える-子どもの攻撃性・衝動性・暴力-」を開催しました。(2012年8月18日)

第16回リカレント教育講座「「心の教育」を考える-子どもの攻撃性・衝動性・暴力-」を開催しました。(2012年8月18日)

 教育学研究科附属臨床教育実践研究センターでは、年1回、教育相談活動に携わる専門家(幼・小・中・高校教諭、養護教諭、心理臨床専門家等)を対象に、研修活動の一環として、リカレント教育講座を開催しています。不登校、非行、いじめ、発達障害など、現在の教育現場で大きな問題となっている現象を通じて、子どもの心や教育について深く考えることをねらいとしており、毎年、全国から熱心な教師や臨床心理士等専門家の参加を得ています。

 第16回となる今年度は「こどもの攻撃性・衝動性・暴力」を全体テーマとして開催し、99名が受講されました。午前には、様々な形で「キレる子どもたち」に向き合われている臨床心理士・中学校教諭3名をシンポジストに迎えてシンポジウムを行い、午後には分科会に分かれて事例研究を行いました。

 シンポジウムでは、3名のシンポジスト自身が司法・心理臨床・教育というそれぞれの現場でどのような形で攻撃性の高い子どもたちと向き合ってきたか、その実践について提示されました。事例研究では、非行や親子関係、学校での不適応などの、問題を抱えた個別事例を中心として受講生と講師が活発に意見を交わしました。参加者からは、「攻撃性は関わりの力でもあるという考え方が印象に残った」「今日得られたヒントを生かして、今後も子どもとの関わりを深めていきたい」などの感想が寄せられ、大変好評でした。来年度以降も引き続き開催していく予定です。


会場の様子