赤松明彦 理事・副学長が第2回日本・北アフリカ学長会議に出席しました。(2012年2月10日・11日)

赤松明彦 理事・副学長が第2回日本・北アフリカ学長会議に出席しました。(2012年2月10日・11日)

 赤松明彦 理事・副学長は、つくば国際会議場で開催された第2回日本・北アフリカ学長会議に出席しました。本学長会議は筑波大学主催で開催され、日本と北アフリカ諸国の大学により、直面する課題やその役割について活発な議論が交わされました。

 会議には日本から23大学、アルジェリア、エジプト、リビア、モーリタニア、モロッコ、チュニジアの6カ国からの17大学に加えて、文部科学省の奈良人司 大臣官房審議官、北アフリカ各国の在日大使館から大使の出席を得て、「新しい社会づくりにおける大学の役割」をテーマに、山田信博 筑波大学学長およびLassaad EL ASMI チュニジア・カルタゴ大学学長の挨拶で始まり、共同主催校である有川節夫 九州大学総長による会議総括と共同宣言、ならびに渡辺芳人 名古屋大学副総長による閉会の辞で締めくくられました。

 会議では四つのセッションが設けられ、それぞれ、(1)新しい社会づくりを担う人材像とその育成、(2)「東日本大震災」「アラブの春」以降の大学、(3)社会の諸課題の解決に向けた大学の知の蓄積と活用、(4)新しい社会づくりに向けての大学の役割:日本と北アフリカとの連携 をテーマに、各大学が持つ経験、アイデア、展望、計画について発表し、議論を行いました。赤松理事・副学長はセッション4においてプレゼンテーションを行い、本学の国際交流における北アフリカの位置付け、そしてエジプト日本科学技術大学(E-JUST)への支援プロジェクトにおける協力状況について説明しました。

 共同声明では、今後、北アフリカと日本の大学の大学間のパートナーシップを強化し、参加大学が努力すべき六つの目標を、以下のとおり宣言しました。

  1. 大学の持つ知的、人的資源を社会において積極的に活用できるよう、それぞれの大学が改革を進めていくこと
  2. より安定した持続可能な社会の構築に貢献し、リーダーシップを発揮できる人材を育成する教育プログラムを実施すること
  3. 現在直面する様々な課題を克服するための具体的解決法を生み出す研究や諸活動を支援すること
  4. 新しい社会を創り出すための、より良くより具体的な連携を実現するために、大学と市民、行政、地域社会、民間、政府などステークホルダーとの間の対話を促進し、良好な関係を築くこと
  5. 北アフリカと日本の大学間で、継続的な対話と交流の機会を作ること
  6. 上述の目標の実現に向けた具体的な枠組み、プロジェクト、プログラムを確立するために北アフリカと日本の大学間でのパートナーシップを強化すること

 このように本学長会議は、様々な課題を克服し、市民がより良い生活を享受できる社会を作り上げるために、大学が常に積極的に協力していくというメッセージを社会に対して発信する良い機会となりました。


赤松理事・副学長の発表と熱心に聞き入る参加者

集合写真