第15回リカレント教育講座「「心の教育」を考える 不登校・多動・非行-教師への支援」を開催しました。(2012年2月10日・11日)

第15回リカレント教育講座「「心の教育」を考える 不登校・多動・非行-教師への支援」を開催しました。(2012年2月10日・11日)

 教育学研究科附属臨床教育実践研究センターでは、年1回、教育相談活動に携わる専門家(幼稚園・小・中・高等学校教諭、養護教諭、心理臨床専門家)を対象に、研修活動の一環として、リカレント教育講座を開催しています。不登校、非行、発達障害など、現在の教育現場で大きな問題となっている現象を通じて、子どもの心や教育について深く考えることをねらいとしており、毎年、全国から熱心な教師や臨床心理士等専門家の参加を得ています。

 第15回となる今年度は「不登校・多動・非行-教師への支援」を全体テーマとして、同研究科の教育実践コラボレーション・センターとの共催で開催し、2日間の日程で58名が受講されました。第1日目には分科会に分かれて事例研究を行い、第2日目には教師のメンタルヘルスに造詣が深い精神科医、臨床心理士計3名をシンポジストに迎えてシンポジウムを行いました。

 事例研究では、非行や多動・不登校・親子関係・発達障害などの問題を抱えた個別事例を中心として、受講生と講師が活発に意見を交わしました。またシンポジウムでは、3名のシンポジストから、昨今話題になっている教師のメンタルヘルスというテーマに対して、その現状と問題点、それに対する取組や対応などが提示されました。参加者からは「子どものことはもちろん、様々なことを視野に入れながらの丁寧な関わりが必要であることを改めて反省し、エネルギーをもらった」、「教師のメンタルヘルスに関する問題は日々起こりうるものであり、改めて考えるきっかけになった」などの感想が寄せられ、大変好評でした。来年度以降も引き続き開催していく予定です。


シンポジウムの様子