農学研究科寄附講座の更新・新設について(2012年1月17日)

農学研究科寄附講座の更新・新設について(2012年1月17日)

 京都大学大学院農学研究科では、平成24年4月1日から下記のとおり、寄附講座「産業微生物学講座」を更新し、「農林水産統計デジタルアーカイブ講座」および「「農林中央金庫」次世代を担う農企業戦略論講座」を新設することになりました。

寄附講座「産業微生物学講座」の概要

設置年月日
(寄附受入期間)
平成18年4月1日
現受入期間:平成18年4月1日~平成24年3月31日
寄附受入更新期間:平成24年4月1日~平成26年3月31日
大学名(研究科名) 京都大学(大学院農学研究科)
寄附講座の名称
(英文名)
産業微生物学講座
(Industrial Microbiology)
寄附者 微生物産業関連企業
寄附者の概要 旭化成株式会社、味の素株式会社、出光興産株式会社、株式会社エーピーアイ コーポレーション、大塚製薬株式会社、株式会社カネカ、株式会社クラレ、呉羽化学工業株式会社、サントリー株式会社、住友化学株式会社、第一ファインケミカル株式会社、大和化成株式会社、東レ株式会社、ナガセケムテックス株式会社、長瀬産業株式会社、日本水産株式会社、日本ロシュ株式会社、富士写真フィルム株式会社、三菱化学株式会社、三菱レイヨン株式会社、明治製菓株式会社、有機合成薬品工業株式会社

【平成18年4月(設置時)以降の寄附者】
財団法人日本応用酵素協会、日立化成工業株式会社、財団法人野田産業科学研究所、旭化成ファーマ株式会社、ノボザイムズジャパン株式会社、天野エンザイム株式会社、財団法人長瀬科学技術振興財団

【平成21年4月(更新時)以降の寄附者】
サントリーホールディングス株式会社、池田食研株式会社、大塚化学株式会社、日油株式会社 、日東薬品工業株式会社、株式会社ネオモルガン研究所、株式会社J-オイルミルズ
寄附予定額 総額50,000,000円
(これに産業微生物学講座残額50,000,000円を加えて、100,000,000円で運営する)
担当教員 寄附講座教員(客員教授相当): 1名
日比慎 寄附講座教員(特定助教相当): 現員
寄附講座教員(特定助教相当): 1名
研究目的等 日本の産業の中でも長い伝統と高い技術力を有する応用微生物学領域の研究をさらに推進し、その基盤的技術の確立を目指すとともに、関連する学術・産業界で活躍できる人材の育成を行う。特に、微生物機能を活かした生産技衝の将来のシーズとなるいくつかのテーマについて基礎・応用の両面から研究する。
研究内容等 微生物機能を活かした物質生産技術のシーズとなるいくつかのテーマに関して、自然界からの探索(スクリーニング)・酵素機能の解明・遺伝子の解析・反応および生産条件の設定等の検討を行い、生産プロセスの構築を行っていく。これらの技術開発の過程を通じて、大学院教育の場における基礎知識および実験技術の取得だけではなく、研究開発能力を持つ人材の育成が期待できる。
研究課題等
  • 医薬品等の合成に有用な精密化学品製造技術の開発
  • 機能性食品素材として有望な新規油脂の微生物生産
  • 環境汚染物質の微生物分解と物費生産への応用
  • バイオマス原料からの化成品ならびに燃料生産
  • 植物生育促進に有効な微生物機能の開発

寄附講座「農林水産統計デジタルアーカイブ講座」の概要

設置年月日
(寄附受入期間)
平成24年4月1日
寄附受入期間: 平成24年4月1日~平成29年3月31日
大学名(研究科名) 京都大学(大学院農学研究科)
寄附講座の名称
(英文名)
農林水産統計デジタルアーカイブ講座
(Statistical Digital Archive of Agriculture, Forestry and Fisheries)
寄附者 神内 良一
寄附者の概要 農業生産法人有限会社神内ファーム21
代表取締役
寄附予定額 総額1億5千万円
担当教員 特定准教授 1名
特定助教 2名
研究目的等 「客観的証拠に基づく政策」(evidence-based policy)を企画・立案するために必要不可欠なデジタルアーカイブによる農林水産業に関わる統計情報の二次利用基盤の形成を進め、農林水産業に関わる情報提供の一元化、ならびに統計情報の高度解析手法研究および高度実証研究のための共同研究の拠点の基盤形成を目指し、これらに必要な研究を関連分野と協力して進め、若手人材を育成する。また、その成果によ
り農学部/研究科全体のまた京都大学の関連領域の研究・教育に寄与する。
研究内容等 関連分野と共同し、プロジェクト研究として、第一に、戦前・戦後を含む政府、農業団体等による農林水産業に関する統計調査のデジタルアーカイブの構築(農林水産業に関わる統計情報の二次利用基盤の形成を含む)に関する研究、第二に、同一統計調査の年度間データリンケージおよび複数統計調査間のデータリンケージによる統計情報の高度化に関する研究、第三に、農林水産統計の高度利用手法の確立に関する理論的研究および政策検証、農業経営課題等に関する実証的研究を深化させるとともに、農林水産業のデジタルアーカイブを構築し統計情報共同利用・共同研究の拠点形成を進める。
研究課題等 (1)農林水産業のデジタルアーカイブ構築、および関連領域に関する研究
(2)統計調査のデータリンケージによる統計情報の高度化、および関連領域に関する研究
(3)農林水産統計の高度利用手法に関する理論的実証的研究

寄附講座「「農林中央金庫」次世代を担う農企業戦略論講座」の概要

設置年月日
(寄附受入期間)
 平成24年4月1日
(平成24年4月1日~平成27年3月31日)
大学名(研究科名) 京都大学(大学院農学研究科)
寄附講座の名称
(英文名)
「農林中央金庫」次世代を担う農企業戦略論講座
(The Norinchukin Bank Innovative Research for Farm Governance and Management)
寄附者 農林中央金庫 代表理事理事長 河野良雄
寄附者の概要 設立:大正12(1923)年12月20日
資本金:3兆4,259億円(2011年3月31日現在)
本社所在地:東京都千代田区有楽町1-13-2
事業内容:系統貸出、法人営業、有価証券運用、預金、農林債券、決済
寄附予定額 総額5,000万円
(平成24年度2,000万円、平成25・26年度1,500万円)
担当教員 特定准教授 1名
特定助教 1名
研究目的等 今後の担い手たる多様な個別農業経営体や関連産業主体に焦点を当て、それらの体質強化や当該主体を含む地域社会の活性化に資する諸方策を、そこに関わる多様な人材の確保・開発・育成と個別農業経営体の実践的有り様とを踏まえつつ、地域産業クラスター等の地域・産業ネットワークをベースに多面的な角度から研究し、実践的な手法確立と若手人材育成を目指す。
研究内容等 本寄附講座は、農業経営の現場に軸足を置くスタンスでの研究を伝統としてきた京都大学の農業経営研究を背景に、そのような具体的要請に対して、そこに関わ る多様な人材の確保・開発・育成(経営者個人のキャリア形成視点も取り入れながら)を重視しつつ、かつ個別ガバナンス(ファミリー・ガバナンスおよびコーポ レートガバナンス)下における一定の方向性を持った個別農業経営体の実践的有り様(財務・投資戦略を含む)を踏まえ、地域産業クラスター(六次産業化、農商工連携含む)等の地域・産業ネットワークをベースに多面的な角度から研究しようとするものである。
研究課題等
  1. 農業経営の発展と組織化・法人化について
  2. 農業に関する地域産業クラスターの展開とその下での各個別経営の対応・発展について
  3. 農業におけるキャリアからみたヒューマン・リソースの探索と開発について
  4. 農業経営のガバナンス問題について
  5. 農企業の投資戦略について

 

参考