中国の深センにて清華大学深セン研究生院との共催により、環境マネジメント人材育成国際拠点(通称:EMLプログラム)第4回シンポジウムを開催しました。
EMLプログラムは、戦略的環境リーダー育成拠点形成事業の一環として、平成20年度より平成24年度まで文部科学省の助成を受けた教育プログラムです。地球環境学堂・学舎、工学研究科、エネルギー科学研究科の3研究科が主体となり、アジアの環境問題の解決へ貢献する環境リーダーを育成することを目的としています。
同プログラムでは、海外3カ所のフィールドキャンパス(ベトナムのハノイ、フエ、中国の深セン)を設置し、アジア諸国の大学との積極的な連携を図っています。シンポジウムは、初年度に京都で開催したのを皮切りに、ハノイ、フエと続き、本年度は深センで開催しました。本学の教員、学生に加え、中国・ベトナムの大学関係者、企業からの参加者など100名近くが参加しました。
シンポジウムでは、小林愼太郎 地球環境学堂長、康飛宇(Kang Feiyu:カン・フェイウ) 清華大学深セン研究生院長の挨拶に続き、プログラムリーダーの藤井滋穂 地球環境学堂教授が海外でのインターン研修や交流実績などの成果を報告しました。また、管運涛(Guan Yuntao:グァン・ユンタオ) 環境工程・管理研究センター長、Huynh Trung Hai(フイン・チュン・ハイ) ハノイ理工科大学環境理工学研究所長、Le Van An(レ・ヴァン・アン) フエ農林大学副学長が、各フィールドキャンパスにおける教育研究連携の報告を行いました。これまでの成果を確認するとともに今後の活動の発展への提案がなされました。
その後、本学と清華大学深セン研究生院からインターン研修や交流プログラムに参加した学生の発表がありました。また、本学ならびに三つのフィールドキャンパスから、修士課程、博士課程に在籍する学生が、工学、農学、政策など多分野に亘り環境に関する研究についての口頭発表を行い、活発な質疑応答が繰り広げられました。ポスターセッションでは、英語で積極的に研究内容を説明し、質問に答える大学院生の姿が見られました。
最後に、京都大学-清華大学環境技術共同研究教育センター主任の田中宏明 教授からまとめと閉会の挨拶があり、シンポジウムは盛会のうちに閉会しました。
![]() EMLプログラムリーダー藤井教授による報告 | ![]() 学生によるポスター発表の様子 |
![]() 集合写真 |