テクノ愛2011最終審査会を開催しました。(2011年11月23日)

テクノ愛2011最終審査会を開催しました。(2011年11月23日)


「発電螺(はつでんにし)~移動・折り畳み式
簡易発電機~」で総合グランプリを受賞した
寺川君

 ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー(VBL:施設長 松重和美工学研究科教授)と財団法人近畿地方発明センターが構成するテクノ愛実行委員会主催のテクノ愛2011最終審査会を、北部総合教育研究棟において開催しました。テクノ愛2011は「ベンチャー精神を持つ人材育成」や「ユニークなアイデアの社会での活用」支援を目的としたもので、本年度は、テクノロジー・生活アイデアの2分野で募集、全国から549件(高校の部394件、大学の部 155件)の応募がありました。

 一次審査を通過した18件(高校、大学の部各9件)の最終審査会には多くの来聴者があり、発表者から試作品の紹介も含めた意欲あふれるプレゼンテーションがありました。審査委員からの厳しい質問とともに、会場からも活発な質疑応答が行われました。また審査後に、本年度は、京都府立医科大学呼吸器外科教授で、VBLとの連携の中から創業されたベンチャー企業のYANCHERS株式会社の取締役でもある島田順一氏による講演がありました。自身のベンチャー経験やこれまでの人生を振り返って二足の草鞋を履くことの意義を語り、コンテストに参加した若手の研究者や高校生に大いに刺激を与えました。

 審査の結果、高校と大学の部でグランプリ、準グランプリなど計18件が選ばれました。受賞者には表彰状、盾とともに豪華副賞品の贈呈もあり、コンテストは大盛況のうちに終了しました。さらに、今年度新設の総合グランプリには、高校の部で準グランプリであった寺川勇気君(京都市立伏見工業高等学校)が選ばれました。持ち運びのできる小水力発電のアイデアと実用化に向けた努力に対して、将来性を含めて評価が集まりました。

 なお、本コンテストには近畿地方発明センターからの財政的支援のほか、審査に当たっては大学・高校の先生方の協力を得ました。また、会の運営、最終審査の結果も含め、VBLウェブサイト(http://www.vbl.kyoto-u.ac.jp/techno-i/)で公開しています。

最終審査 受賞者一覧(敬称略)

大学の部

グランプリ 「漢字を動的に表現するソフトウェア“Play with Kanji”」
高橋亜希子(京都大学)
準グランプリ 「まねき棚」
中井道、本郷陽平、米井将二、富加見美沙都(京都工芸繊維大学)
京都大学VBL施設長賞 「まるめるガイドブック 京都のほんね」
内山琢海、川本公章、羽田亜美、米谷健吾(京都工芸繊維大学)

高校の部

グランプリ 「光による柿の渋抜き法」
荒谷優子、市沢理奈、中山歩美、若本佳南、赤石譲二、西塚真、山田大地(青森県立名久井農業高等学校)
準グランプリ
※ 総合グランプリも併せて受賞
「発電螺(はつでんにし)~移動・折り畳み式簡易発電機~」
寺川勇気(京都市立伏見工業高等学校)
財団法人近畿地方発明センター賞 「マイクロバブル水による塩害土壌の再生」
荒谷優子、市沢理奈、中山歩美、若本佳南、赤石譲二、西塚真、山田大地、逸見愛生、阿部加奈江、日沢亜美、砂沢愛依、佐々木里菜、小町一磨(青森県立名久井農業高等学校)