野生動物研究センター「ガーナの野生動物の保全研究:昨年度報告と研究計画」を開催しました。(2011年6月8日)
野生動物研究センターにおいて、日本学術振興会アジア・アフリカ学術基盤形成事業「動植物資源の保全と持続的活用に関する研究交流」(平成22~24年度、コーディネーター:伊谷原一 野生動物研究センター長)により、昨年度に引き続き、ガーナ大学の研究者5名を招聘して、セミナー「ガーナの野生動物の保全研究:昨年度報告と研究計画」を開催しました。
セミナーでは、ガーナ大学、岐阜大学、京都学園大学、京都府立大学、本学のアジア・アフリカ地域研究研究科等から合わせて54名の研究者が参加して、共同研究の中間報告と今後の研究計画の発表を行いました。ガーナ大学から6件、日本側から7件の研究内容・提案を発表し、人類学、フィールド科学、獣医学、畜産学、遺伝学など様々な専門分野の連携に基づく野生動物保全の具体的な推進について深い議論を行いました。ウェルカムパーティでは、和やかに懇談会が開催されました。
セミナー終了後、ガーナ大学からの招聘者は、霊長類研究所、名古屋港水族館、京都市動物園を見学するとともに、共同研究や人材養成に関して、具体的な打ち合わせを行いました。またガーナ大学の大学院生4名は、8月初めまで野生動物研究センターと岐阜大学に滞在して、セミナーで発表した研究計画にもとづき、野生動物の遺伝子多様性解析と感染症研究に関する共同研究を行う予定です。
今回のセミナー開催により、野生動物保全に関する複合学際領域での学術交流がさらに活発化され、相互に多くのことを学びつつ、研究成果を挙げることが期待されます。
![]() 開会宣言をする村山美穂 教授 | ![]() 閉会宣言をするBoniface Baboreka KAYANG 博士 |
![]() ホール内での集合写真 |