原子炉実験所 「アトムサイエンスフェア講演会’10」を開催しました。(2010年10月2日)
原子炉実験所では、地元自治体(熊取町、泉佐野市、貝塚市)の協力を得て、「アトムサイエンスフェア講演会’10」を熊取町の「煉瓦館」で開催しました。
このイベントは、地域住民の方々に研究成果などの情報を広く発信し理解を深めていただくことを目的に、平成17年度から、毎年テーマを変え実施しているものです。
今回は、住民の方々の関心が高いテーマとして「地震」を取り上げました。阪神淡路大震災から15年が経過しましたが、この間、日本国内のみならず、世界的にも被害地震が多発しています。関西でも、地震を起こす活断層が大阪平野周縁や直下に存在し、またプレートの境界で発生する東南海地震や南海地震等がいつ起こっても不思議ではないと言われています。
当日は、「関西を襲う巨・大地震の正体と被害軽減化対策」を主題として掲げ、原子炉実験所の釜江克宏 教授による「巨大地震の正体と揺れ(地震動)の予測」、そして防災研究所の矢守克也 教授による「巨大災害に向けて何ができるか?-社会科学の立場から」と題した講演を行いました。
地震が起き地面が揺れるメカニズムなど自然科学的な話題と、地震の被害を軽減するための日頃からできる工夫などの社会科学的な話題の二つの側面からの分かり易い講演であり、講演後には活発な質疑応答が行われ、89名の参加を得て盛会のうちに終了しました。
![]() 講演を行う釜江教授 | ![]() 講演を行う矢守教授 |
![]() 質疑応答の様子 |