防災研究所公開講座「災害のことわざシリーズ2-災害は忘れた頃にやってくる-」 を開催しました。(2010年9月30日)
防災研究所は、キャンパスプラザ京都において第21回京都大学防災研究所公開講座を開催しました。本年度は、昨年度に続き「災害のことわざシリーズ」の第2回目として開催しました。
サブタイトルの「災害は忘れた頃にやってくる」は、寺田寅彦によるものだと言われています。災害の種類によらず、大きなものほど滅多に起こりません。幸いなことではありますが、災害の記憶は日が経つにつれて薄れていきますので、それに対する備えは難しいものとなっています。本講座では、地震、高潮や津波、火山、崩壊・地すべり災害などを取り上げ、これらに関する防災研究の最先端をわかりやすく紹介しました。
当日は、岡田憲夫 所長の挨拶のあと、「地震の揺れを予測する」(澤田純男 教授)、「近年の高潮・津波災害からの教訓」(平石哲也 教授)、「桜島の過去の大噴火に学ぶ」(井口正人 准教授)、「温暖化で土砂災害はどのように変わるか?」(松浦純生 教授)、「災害の経験を伝える-忘れないために-」(矢守克也 教授)の五つの講演を行いました。その後の「総合討論」では、飯尾能久 教授による司会のもと、参加者から提出された質問や意見に対して、各講演者が回答を行いました。日頃から関心のある話題に会場は終始熱気に包まれ、一般市民、技術者、自治体職員等約170名の参加者は、最後まで熱心に聴講されました。
![]() 左から、挨拶する岡田所長、講演する澤田教授、平石教授 |
| ![]() 講演する松浦教授 |
![]() 講演する矢守教授 |