工学部3号館において、2010年度「日本短期留学体験旅行」(モニタープラン)において本学を訪問した中国高校生への留学説明・模擬授業等を実施しました。
文部科学省によるグローバル30(G30)事業推進の関連として、今後の中国における優秀な高校生の誘致活動ためのモニタープランとして、「日本短期留学体験旅行」が企画されました。今回は中国国際青年交流中心が選抜した優秀な高校生10名余りが、8月23日から8月26日の日程で日本のG30採択大学を中心に、関西では本学、大阪大学、同志社大学、関西大学、京都精華大学、関東では筑波大学、慶應義塾大学、早稲田大学の各主要大学を訪問するものです。
本学でもこのモニタープランに協力するため、各教員および関係者による調整と事前準備を行い、8月24日の訪問日には留学説明と模擬授業等を実施しました。
当日は、最初に工学研究科の杉浦邦征 教授による挨拶の後、嶋本寛 特定講師の進行により、国際交流センターの韓立友 特定助教から本学の紹介と国際交流・留学生受け入れ施策の説明を行いました。続いて、工学研究科の安琳 特定准教授から工学部地球工学科国際コース(G30)の特色と概要について説明しました。
休憩後、工学研究科の五十嵐晃 准教授により、「地震による構造物の揺れ方と耐震技術について」と題して、先端科学技術に関する模擬授業を行いました。
今回の模擬授業では、選抜高校生の構成が理系だけでなく文系も約半数いたため、文系の生徒にも興味を持ってもらい、また理解しやすいようにと、中国の四川大地震や日本の阪神淡路大震災の実例も盛り込まれました。さらに、授業内容と資料およびPPTを使った地震による構造物の振動解析シミュレーションも動画で行われるなど視覚面でも工夫が施され、授業を受けた生徒は興味津々の様子で集中していました。
模擬授業の終了後は、百周年時計台記念館へ場所を移し、同館の免震構造の実際について見学を行いました。生徒は普段は見ることのできない同館の免震構造の仕組みについて、模擬授業の関連で解説を受けながら、実地に見学するという貴重な体験もできました。
また、今回の訪問は株式会社JTBの協力でDVDに収録し、中国での留学フェアにも活用される予定であり、将来、本学への留学につながることにも期待が寄せられます。
![]() 工学部より歓迎の挨拶 | ![]() 本学への留学説明 |
![]() 工学部の留学生受入制度説明 | ![]() 工学部による模擬授業 |
![]() 時計台記念館の免震設備の案内 | ![]() 免震構造の説明と実地見学 |
![]() 中国高校生の集合写真 |