化学研究所 第13回「高校生のための化学」~化学の最前線を聞く・見る・楽しむ会~ を開催しました。(2010年7月31日)
化学研究所は、「第13回高校生のための化学」を開催しました。「高校生のための化学」は、高校生を中心とする若い世代に、最先端科学の研究現場に触れてもらうことで、科学の面白さ、楽しさを伝えようと、毎年夏に開催しているものです。
暑い日差しの中、全国各地から集まった参加者は、11の見学サイト(研究室)に分かれて大型研究機器の見学や化学実験を行いました。テレビや照明器具などの材料として応用の期待される、有機EL素子を作る見学サイトでは、参加者が合成した有機化合物をプラスチックの板に塗り、電気を通して発光させました。また、-196℃の液体窒素を使った実験サイトでは、テニスボールや風船などを液体窒素につけ、温度による空気の膨張の性質を体感しました。いずれのサイトでも、真剣な表情で実験に取り組む、いきいきとした高校生の姿がみられました。
今年度は小野輝男 教授による講演「元素周期表を眺めてみよう」もあり、参加者は周期表を見ながら、熱心に、身近な元素についての講演に聞き入っていました。
すべてのプログラムが終了した後に「総合討論 なんでもきいてみよう」を行い、化学研究所の教員や大学院生が、参加者からの質問や疑問に答え、活気あふれる討論会となりました。
真剣に実験に取り組む参加者