産官学連携本部・産官学連携センターは、文部科学省の「平成21年度産官学連携戦略展開事業(戦略展開プログラム):バイオベンチャー創出環境の整備」の一環として、シンポジウム「台頭する東アジアにおけるバイオ・メディカル産業の現状と今後の動向」を開催しました。
本シンポジウムは、産官学連携戦略展開事業の下、本学の医学系領域における研究シーズに基づく大学発バイオベンチャーの設立およびその経営支援をミッションとして、新たに設置されたBio Incubation Partnersのお披露目を兼ねて開催したもので、日本の企業やアカデミアのバイオ・メディカル分野において発展著しい東アジア諸国の現状を知っていただくとともに、産学連携の可能性を探っていただくことを主な趣旨としました。
シンポジウムでは、塩田浩平 理事・副学長(総務・人事・産官学連携担当)および文部科学省の渡辺栄二 研究振興局研究環境・産業連携課技術移転室 室長代理の挨拶で開会しました。日本、中国、台湾、シンガポールの学識・実務経験者の方々から、各国の産学連携活動やバイオベンチャー創出環境などについてご講演をいただきました。本学からは、医学部附属病院探索医療センターの清水章 開発部長が、同センターにおける最新の研究状況について講演しました。また、シンポジウム後の懇親会では、各国の講演者との親睦を深め、今後の連携などについて意見を交換する機会を得ることができました。
シンポジウムについてのアンケートでは、参加者から「大変ショッキングな内容。日本も戦略の構築が重要」「アジア諸国政府の長期的戦略による重点施策には目を見張る思い。日本はあっと言う間に追い抜かれてしまう」「アジア各国の現状について、まとまって聞ける機会は少なく、大変勉強になった」などの意見が寄せられ、東アジア諸国の重要性を認識され、今後は欧米諸国だけでなく、東アジア諸国との産学連携を検討していく必要性を強く感じられた様子でした。
![]() 左から塩田理事・副学長、渡辺研究振興局研究環境・産業連携課技術移転室 室長代理、宮田満 日経BP社 医療局 主任編集委員、潘悦 北京生物技術新医薬産業促進センター 副研究員 |
![]() 左から清水医学部附属病院探索医療センター 開発部長、王玲美 工業技術研究院 生物医学研究所 副所長、(上)柿原 健一郎 理研シンガポール事務所 事務所長、牧野 圭祐 産官学連携本部 本部長・副理事 |