寄附講座「太陽電池シリコン結晶科学講座」を新設しました。(2010年3月23日)
エネルギー科学研究科では、平成22年4月1日から以下のとおり「太陽電池シリコン結晶科学講座」を設置することになりました。
寄附講座「太陽電池シリコン結晶科学講座」の概要
設置年月日 (寄附受入期間) | 平成22年4月1日 (平成22年4月1日から平成25年3月31日まで) |
---|---|
大学名(研究科名) | 京都大学(大学院エネルギー科学研究科) |
寄附講座の名称 (英文名) | 「太陽電池シリコン結晶科学」講座 (Crystal Science for Silicon Solar Cell ) |
寄附者 | 株式会社第一機電、第一電通株式会社、シャープ株式会社 |
寄附者の概要 |
|
寄附予定額 | 寄附金総額 130,000,000円 株式会社第一機電 75,000,000円 第一電通株式会社 25,000,000円 シャープ株式会社 30,000,000円 |
寄附方法 | 分割寄附 |
寄附の時期 | 平成22年から平成24年 第1回目 平成22年3月、4月 第2回目~第3回目 各年3月、4月 |
担当教員 | 寄附講座教員(教授相当) 1名 寄附講座教員(助教相当) 2名 |
研究目的等 | 地球温暖化防止の決め手となる自然エネルギー源である太陽電池を普及拡大するため、安全で高純度かつ高品質なシリコン多結晶を高い歩留で製造するための結晶成長メカニズムを解明し、高純度、高品質、高均質なシリコン多結晶インゴットを製造できる実用技術を研究し、太陽電池の変換効率を格段に高める技術の開発を目的として設置する。 |
研究内容等 | 地球温暖化の防止のためには、究極の自然エネルギー源である太陽電池の普及が急務である。しかし現在の太陽電池の普及率は極めて小さく、世界の総エネルギー消費量の0.2%すら賄えていない。2050年までに総エネルギー消費量の10%を太陽電池で賄うためには、2010年からの40年間で1600GW(1GW:原子力発電所1基分程度)程度の規模にまで急速に高める必要がある。このような膨大な量の太陽電池を生産できる原料と実績は、シリコン結晶(全太陽電池の80%以上を占める)が有しているが、普及拡大のためには、現在の太陽電池の発電単価(46円/kWh)を半分以下(20円/kWh程度)に低コスト化する技術の研究・開発が必要である。このような目的を達成するためには、高純度、高品質、高均質なシリコン多結晶を高歩留まりで作製する必要がある。しかし、シリコン結晶は古くから研究され最も活用されている材料であるが、いまだに不明の点が多く、特に結晶成長のような動的過程で組織や欠陥が形成されていくメカニズムや、高温加圧加工条件下でSi結晶の塑性変形・加工がどのようなメカニズムで行われるかといった、結晶科学の観点に立った研究が必要である。 |
研究課題等 | (1) 太陽光エネルギー利用の観点から行う高効率太陽電池の研究 (2) シリコン結晶科学の観点から行う革新的なシリコン結晶のエネルギー利用・応用の研究 |
参考