平成22年度京都大学大学院工学研究科建築学専攻及び都市環境工学専攻建築コース修士課程入試における出題ミスについて(2009年8月11日)
【公表にあたって】
このたび、平成22年度工学研究科建築学専攻及び都市環境工学専攻建築コース修士課程の入学試験の問題の一部に出題ミスのあることが判明いたしました。
受験生の皆様には、多大なご迷惑をお掛けしたことを深く反省して、ここに発表します。
- 出題ミスの内容
平成21年8月10日(月曜日)に実施した工学研究科建築学専攻及び都市環境工学専攻建築コース修士課程の入試の筆記試験において、環境系科目の問題IIIの本文中、以下のとおり記号の添字が間違っていることが判明した。
(誤) 単に面積ACR(=B×H)の
(正) 単に面積ACF(=B×H)の - 出題ミス発見の経緯
建築学専攻(募集人員34名)及び都市環境工学専攻(募集人員77名)においては、計画系科目、環境系科目、構造系科目、設計製図の4科目を解答させている。このうち環境系科目において出題ミスが生じた。
当該科目の受験者数は、建築学専攻においては69名、都市環境工学専攻建築コースにおいては19名の合計88名であった。
試験終了5分前に、受験者より「問題文中の記号が間違っていないか。」との質問を受け、表記上の誤りがあることを確認した。
出題ミスの発見が試験終了直前であり、試験終了前に訂正を行うことができなかった。 - 採点方法及び受験者への周知について
今回の環境系科目の問IIIについては、上記の出題ミスにより2通りの解答が出てくるため、対応策として2通りの解答を正解として扱うこととした。
今回の出題ミスに関して、8月11日(火曜日)実施の入学試験終了後に受験者全員に口頭により連絡を行った。 - 出題ミスの起こった原因とチェック体制について
工学研究科においては、出題科目に対して、複数名の教員で構成される出題グループごとに詳細な検討を行い問題案を確定している。その後、出題グループ以外の教員を交えた出題委員会で試験問題の内容をチェックしている。さらに、別の教員が問題を解くことにより、出題ミスを防止するための最終確認を行っているが上記のとおり複数人・複数回のチェックにもかかわらず、出題ミスの発見には至らなかった。 - 今後の対応策
工学研究科は、出題ミス防止について、努力しているところであるが、今回、このような出題ミスが起こったことは大変遺憾である。
今回出題ミスが生じた科目は、建築学専攻及び都市環境工学専攻建築コースの協力のもとに作成し利用しているものであることから、当該2専攻において密接に連携して出題ミスのチェックをより厳密に行うこととしたい。