冨谷至 人文科学研究所教授が北極星勲章コマンデール章を受賞しました。(2009年7月24日)

冨谷至 人文科学研究所教授が北極星勲章コマンデール章を受賞しました。(2009年7月24日)

 冨谷至 人文科学研究所教授が北極星勲章コマンデール章(Commander of the Royal Order of the Polar Star)を受賞しました。
  北極星勲章は、スウェーデン王国に政治、経済、学術、芸術文化の面で貢献した外国人に贈られる名誉ある勲章です。

 授賞式は7月6日にスウェーデン王国で行われました。

 冨谷教授は、昭和50年3月京都大学文学部を卒業、同54年3月同大学院文学研究科博士後期課程を中退し、同年4月1日京都大学人文科学研究所助手に採用、同60年10月大阪大学教養部講師、平成2年4月京都大学人文科学研究所助教授、同9年3月文学博士号を取得、同12年4月京都大学人文科学研究所教授となり、現在に至っています。

 今回の受章は、スウェーデン王立アカデミー、ストックホルム大学、スウェーデン国立民族学博物館と学術共同研究を進めてきたことによるものです。冨谷教授は、20世紀初頭にスウェーデンの著名な探検家スウェン・ヘディンが中央アジア楼蘭遺跡から発掘した木簡、紙文書(3世紀から5世紀)の研究と、東アジア、中国、日本、韓国、インド、ネパールの死刑に関する制度史、思想、民族学、社会学の方面からの研究を遂行してきました。それらの成果として、『流沙出土の文字資料』(京都大学学術出版会)、『東アジアの死刑』(京都大学学術出版会)を出版し、駐日スウェーデン大使館において、これらをテーマにしたシンポジウムを2回にわたり開催し、人文科学の発展、スウェーデンと日本の学術交流に多大な業績をおさめ貢献しました。

 これらの業績が認められ、今回の受章となったものです。