iCeMSコンプレックス1 本館竣工披露式典を開催しました。(2009年4月28日)

iCeMSコンプレックス1 本館竣工披露式典を開催しました。(2009年4月28日)

 京都大学 物質-細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス)は、iCeMSコンプレックス1 本館竣工披露式典を同館2階のセミナー室、交流ラウンジ、展示室にて行いました。式典は施設見学会、竣工披露式典、レセプションの3部から成り、学内外から約200名の関係者が出席しました。

 施設見学会では1階と2階を開放し、出席者がそれぞれ自由に観覧する形式で行われました。式典では 中辻憲夫 拠点長による式辞と施設紹介、松本紘 総長による挨拶、黒木登志夫 日本学術振興会 学術システム研究センター副所長と 岡谷重雄 文部科学省 科学技術・学術政策局 科学技術・学術戦略官による祝辞があり、司会は 富田眞治 事務部門長が務めました。

 本館は、延べ床面積約5,000平方メートルの建物に、アイセムスの管理部門および化学系、生物系の研究室が主に入居します。特色としては、学際融合研究を行うことを目的とするアイセムスの理念に基づき、研究者室は、全ての研究グループのメンバーが同じ部屋にデスクを並べる大部屋、すなわちオープンオフィスとして設計してあります。これは、研究者が一同に会することにより、日々の活動において自然発生的に研究交流が行われることをコンセプトとしているためです。また、教授室についても、それぞれの部屋は独立性を保ちながらも透明感を高め、廊下を通るだけで研究者達が顔を合わせ、コミュニケーションを図る機会が得られる環境を創造しています。

 2階の交流ラウンジは、アイセムスの活動が「社会から見える」よう、ガラス張りの部屋として設計するとともに、インテリアや中庭のデザインは真の国際的施設として、京都が誇りとする日本文化を取り入れた「東洋と西洋の融合」をコンセプトとしています。なお、隣接するセミナー室、展示室と併せて、学内外の研究者や一般市民の方を対象としたシンポジウム等の催し物の企画も検討する予定です。

 一方、研究・実験室は、こちらも学際融合研究を目的としているため、共用の研究・実験室を多く配置し、化学系、生物系の研究グループ等が協働して新たなメゾ材料や細胞を用いた最新の研究を進めます。


共用実験室に配置されている実験機器

左から、実験機器、研究者室、中庭

左から展示室、交流ラウンジ

外観